傷つけた者との邂逅
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ユイとシャーロックが家を出て暫くしてから、1人の女が玄関前に立つ。
女ーーマセルは、恨みがましい目で玄関を睨む。
「ナズからの連絡が無いのは、きっとユイが何かしたからだわ。
そうに違いないもの」
ナズはカルデアの職員達に取り押さえられているが、無論マセルが知る筈もなかった。
知らないマセルは、無遠慮にドアを打ち鳴らす。
「ちょっとユイ、話したい事あるから出て来なさい!
勿論1人でよ! この前の妙な奴と」
「ユイは今外出中だ。話があるなら、俺が聞くが?」
マセルを迎えたのはユイでなく、金髪でサングラスを掛けた美青年であった。
マセルがこの前見た、あの男性より負けず劣らず美しくカッコいい……。
あまりの美貌に惚けていると、男が苛立たし気に。
「おい、何固まってんだ? 人のドアを無遠慮に打ち鳴らして、まさか話は無いと言うんじゃないだろうな?」
「あ、えっ……いや、コホン! 話をしに来たのは、事実よ!
そう、ユイはいないのね。
なら、ええ……貴方で構わないわ」
マセルの中には、ナズの行方を聞きつつこの男の情報を取り出してやろうと言う、厭な下心があった。
ユイの名前が出て来たのだ、きっとこの男は彼女に関わっているに違いない。
居間にてテスカトリポカは、マセルと向かい合い、話とやらを聞いていた。
予想通り内容は、ナズの行方について。
知らんで押し通そうと思ったが、ユイの名前を出してしまった以上、誤魔化しは効かない。
そう思ったのだが。
「ねぇ、貴方の名前は?」
「何故名前を知る必要がある? それよりあの女の行方を」
「どうせ何も教えてくれないんでしょ。だったら代わりに、貴方の名前を教えてよ」
問い掛ける女の目は、好奇心より情欲に塗れている。
純粋で穢れない、ユイの目とは正反対な嫌な目だ。
しかし教えないと言ったところで、マセルが引く筈もない。
名前だけでも素直に教えてやる事にした。
「テスカトリポカだ」
「変わった名前ね。ねぇユイとはどんな関係なの?
あの青白い男も、ここに住んでるんでしょ?」
やはりこの女は嫌いだ。以前来た、悠二もそうだが同等以上に嫌いだ。
「……仮に、俺とユイが恋人同士だったら」
「どうするかって? いやないでしょ!
あいつ可愛くないし、私の方が可愛いし!!」
あまりにも予想出来た返答に、テスカトリポカは逆に冷静であった。
こいつなら絶対こう言うだろうと、案に予測出来たから。
自分に興味を持って来た以上鼻からナズなど、どうでもいいのだ。
適当にあしらって帰してやろうか。
しかし、マセルの次の言葉に、彼はキレる事になる。
「あいつの良いところなんて、人の良い所と身体くらいじゃない。まぁ私のボディーには、敵わないけど!
何を言っても断らないから、精々ヤりまくって」
「いい加減にしろよ、人間が」
冷静な声ではあるが、怒気を孕んだ声音にマセルは押し黙る。
ヒュッと恐怖から喉を鳴らすマセルに構わず、
「お前、自分が完璧だと思ってるらしいけどな、そう思うのはお前と同等な奴等だ。
鏡見てみろよ、人間が」
呆気に取られ馬鹿みたいに口を開くままだったマセルだが、やがて慌てた様に言う。
「さっきから何なのよ、アンタ! 私に向かって人間だって言うけど、貴方も人間じゃない!
もしかして神様振ってるつもりな訳!?」
もしかしてじゃなく、本当に神様なのだが。
言えばカルデアの存在さえ口にしなければならなくなる。
テスカトリポカはこれ以上マセルを家に居させたくなかった為、もう話す事はないとばかりに睨み付けた。
不遜な態度を取られ、挙句に自身に靡かないと理解したマセルは、耳障りな歯軋りを残して居間を出て行く。
女ーーマセルは、恨みがましい目で玄関を睨む。
「ナズからの連絡が無いのは、きっとユイが何かしたからだわ。
そうに違いないもの」
ナズはカルデアの職員達に取り押さえられているが、無論マセルが知る筈もなかった。
知らないマセルは、無遠慮にドアを打ち鳴らす。
「ちょっとユイ、話したい事あるから出て来なさい!
勿論1人でよ! この前の妙な奴と」
「ユイは今外出中だ。話があるなら、俺が聞くが?」
マセルを迎えたのはユイでなく、金髪でサングラスを掛けた美青年であった。
マセルがこの前見た、あの男性より負けず劣らず美しくカッコいい……。
あまりの美貌に惚けていると、男が苛立たし気に。
「おい、何固まってんだ? 人のドアを無遠慮に打ち鳴らして、まさか話は無いと言うんじゃないだろうな?」
「あ、えっ……いや、コホン! 話をしに来たのは、事実よ!
そう、ユイはいないのね。
なら、ええ……貴方で構わないわ」
マセルの中には、ナズの行方を聞きつつこの男の情報を取り出してやろうと言う、厭な下心があった。
ユイの名前が出て来たのだ、きっとこの男は彼女に関わっているに違いない。
居間にてテスカトリポカは、マセルと向かい合い、話とやらを聞いていた。
予想通り内容は、ナズの行方について。
知らんで押し通そうと思ったが、ユイの名前を出してしまった以上、誤魔化しは効かない。
そう思ったのだが。
「ねぇ、貴方の名前は?」
「何故名前を知る必要がある? それよりあの女の行方を」
「どうせ何も教えてくれないんでしょ。だったら代わりに、貴方の名前を教えてよ」
問い掛ける女の目は、好奇心より情欲に塗れている。
純粋で穢れない、ユイの目とは正反対な嫌な目だ。
しかし教えないと言ったところで、マセルが引く筈もない。
名前だけでも素直に教えてやる事にした。
「テスカトリポカだ」
「変わった名前ね。ねぇユイとはどんな関係なの?
あの青白い男も、ここに住んでるんでしょ?」
やはりこの女は嫌いだ。以前来た、悠二もそうだが同等以上に嫌いだ。
「……仮に、俺とユイが恋人同士だったら」
「どうするかって? いやないでしょ!
あいつ可愛くないし、私の方が可愛いし!!」
あまりにも予想出来た返答に、テスカトリポカは逆に冷静であった。
こいつなら絶対こう言うだろうと、案に予測出来たから。
自分に興味を持って来た以上鼻からナズなど、どうでもいいのだ。
適当にあしらって帰してやろうか。
しかし、マセルの次の言葉に、彼はキレる事になる。
「あいつの良いところなんて、人の良い所と身体くらいじゃない。まぁ私のボディーには、敵わないけど!
何を言っても断らないから、精々ヤりまくって」
「いい加減にしろよ、人間が」
冷静な声ではあるが、怒気を孕んだ声音にマセルは押し黙る。
ヒュッと恐怖から喉を鳴らすマセルに構わず、
「お前、自分が完璧だと思ってるらしいけどな、そう思うのはお前と同等な奴等だ。
鏡見てみろよ、人間が」
呆気に取られ馬鹿みたいに口を開くままだったマセルだが、やがて慌てた様に言う。
「さっきから何なのよ、アンタ! 私に向かって人間だって言うけど、貴方も人間じゃない!
もしかして神様振ってるつもりな訳!?」
もしかしてじゃなく、本当に神様なのだが。
言えばカルデアの存在さえ口にしなければならなくなる。
テスカトリポカはこれ以上マセルを家に居させたくなかった為、もう話す事はないとばかりに睨み付けた。
不遜な態度を取られ、挙句に自身に靡かないと理解したマセルは、耳障りな歯軋りを残して居間を出て行く。