誘ったのは
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「涙は塩辛いと言うが、魔力の詰まった涙には甘さが混じってるな。
マスターなら尚更か」
「あ、あの、いきなりどうし……」
舐められた後、耳元で囁かれて、彼女は狼狽するばかり。
対するテスカトリポカは、呆れ気味に言った。
「どうしたって、誘ったのはお前だろ?
抱き締めておいて、何白々しい事言ってんだ」
「白々しいって、私そんなつもり……んっ」
耳の縁を舌でなぞられ、ユイはビクッと肩を震わせる。
おまけに抱き締められているお陰で、テスカトリポカの体温も感じ取られて気が変になりそうであった。
甘く熱い吐息を吹きかけられ、ユイの腰が快感から痺れる。
やがて2人は正面から見つめ合い、自然と顔をどちらからもなく近付けた瞬間。
ユイのお腹が盛大に鳴った。空腹の合図である。
唇が重なろうという直前で、テスカトリポカの顔がピタリと止まった。
そのまま彼は、今の音は何だ? と問い掛ける。
触れ合いの行為よりも顔を赤くしたユイは、私のお腹の音ですと誤魔化さずに答えた。
テスカトリポカは抱擁を解き、そして盛大に笑う。
「ぶわっははは、何だお前!! 恥ずかしさから腹を空かせた、ってか!!」
「しょうがないじゃないですか! 朝ご飯まだなんですから!!」
決して恥ずかしさから、腹が空いた訳ではない。
説明するも、テスカトリポカは聞く耳持たず。
「はぁ……まぁ、これでよかったのかもな。
さっきの事は忘れて、朝食にしようぜ」
テスカトリポカはまるで何事も無かったかの様に、キッチンへと向かう。
残されたユイは、果たして先程の行為を忘れる事は出来るのだろうかと、訝しんでいた。
マスターなら尚更か」
「あ、あの、いきなりどうし……」
舐められた後、耳元で囁かれて、彼女は狼狽するばかり。
対するテスカトリポカは、呆れ気味に言った。
「どうしたって、誘ったのはお前だろ?
抱き締めておいて、何白々しい事言ってんだ」
「白々しいって、私そんなつもり……んっ」
耳の縁を舌でなぞられ、ユイはビクッと肩を震わせる。
おまけに抱き締められているお陰で、テスカトリポカの体温も感じ取られて気が変になりそうであった。
甘く熱い吐息を吹きかけられ、ユイの腰が快感から痺れる。
やがて2人は正面から見つめ合い、自然と顔をどちらからもなく近付けた瞬間。
ユイのお腹が盛大に鳴った。空腹の合図である。
唇が重なろうという直前で、テスカトリポカの顔がピタリと止まった。
そのまま彼は、今の音は何だ? と問い掛ける。
触れ合いの行為よりも顔を赤くしたユイは、私のお腹の音ですと誤魔化さずに答えた。
テスカトリポカは抱擁を解き、そして盛大に笑う。
「ぶわっははは、何だお前!! 恥ずかしさから腹を空かせた、ってか!!」
「しょうがないじゃないですか! 朝ご飯まだなんですから!!」
決して恥ずかしさから、腹が空いた訳ではない。
説明するも、テスカトリポカは聞く耳持たず。
「はぁ……まぁ、これでよかったのかもな。
さっきの事は忘れて、朝食にしようぜ」
テスカトリポカはまるで何事も無かったかの様に、キッチンへと向かう。
残されたユイは、果たして先程の行為を忘れる事は出来るのだろうかと、訝しんでいた。