頼ろうにも
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高杉は現在、カルデアの前にいた。カルデアは周りにあるビルとなんら変わらない、以下にも普通の建物だ。
が、しかし中は常識が外れた魔術師ばかりで、生前活躍した英霊達がいるとは、誰もが思わないだろう。
高杉はここまで霊体化して来たが、周りに人気がないのを見計らい、姿を解いた。
「直接入って、マスターが攫われた報告か……それとも」
「それとも、何だ?」
突如声を掛けられ、高杉は隣を見た。
いついたのか、細身で黒革手袋を身に付けた男性がそこにいる。
高杉の姿を見ても平然と取り繕っているのは、カルデアの関係者か。
なら話は早いと、高杉は話を切り出す。
「実はここの上の奴に用があるんだ」
「上の奴……ああ、デイビットにか? 奴は今、出払ってていないぜ?」
はぁっ!? と高杉は驚愕する。
上の奴がこんな重要な時に、何で!?
「いないとなると、困るんだよ! 緊急事態で」
「緊急事態? それは魔術絡みか?」
「ではないけど、兎に角急を要するんだ! 奴は何処にいる!?」
グイグイ攻め寄られ、男は落ち着けよと宥める。
「何処の誰かは知らないが、焦っていても良い結果は出ないぜ?」
「分かってるよ、そんな事は! でも急がないと、マスターが!」
「マスター? って事は、お前誰かのサーヴァントか。
ふむ、ならいいか。別に教えても」
男は高杉がマスターの為に動いていると知るや、いきなり真面目腐った態度に変える。
先程のあっけらんかんとした態度は何処へやら。
彼からデイビットの居場所を聞いた高杉は、脱兎の如く走り去って行った。
「いやー、にしても嵐の様な男だったな」
高杉が立ち去ったのを見て、呑気に男ーーベリルはそう呟いた。
続いて彼に囁きかける様に声がする。
「アンタ、早く教えてやれば良かったのに。居場所知ってるならさ」
「俺は簡単に相手に情報をやるタマじゃない。お前も十分、それを知ってるだろ?」
姿が見えない声の主ーー恐らく女性は、ため息を吐く。
「はぁ、知ってるけど。本当、そういうところウザい。
でも私とアンタは、似た者同士だもんね」
「同感だぜ、アーチャー。さってと、あいつのマスターが誰か、気にはなるが敵を懲らしめに行くか。
アーチャーも溜まってんだろ? ジルの奴に敵を横取りされたから」
「あっは、分かってんじゃん! やっぱり憎いけど、アンタは最高だよ!」
キャハハと、女性は魔女の様に笑った。
が、しかし中は常識が外れた魔術師ばかりで、生前活躍した英霊達がいるとは、誰もが思わないだろう。
高杉はここまで霊体化して来たが、周りに人気がないのを見計らい、姿を解いた。
「直接入って、マスターが攫われた報告か……それとも」
「それとも、何だ?」
突如声を掛けられ、高杉は隣を見た。
いついたのか、細身で黒革手袋を身に付けた男性がそこにいる。
高杉の姿を見ても平然と取り繕っているのは、カルデアの関係者か。
なら話は早いと、高杉は話を切り出す。
「実はここの上の奴に用があるんだ」
「上の奴……ああ、デイビットにか? 奴は今、出払ってていないぜ?」
はぁっ!? と高杉は驚愕する。
上の奴がこんな重要な時に、何で!?
「いないとなると、困るんだよ! 緊急事態で」
「緊急事態? それは魔術絡みか?」
「ではないけど、兎に角急を要するんだ! 奴は何処にいる!?」
グイグイ攻め寄られ、男は落ち着けよと宥める。
「何処の誰かは知らないが、焦っていても良い結果は出ないぜ?」
「分かってるよ、そんな事は! でも急がないと、マスターが!」
「マスター? って事は、お前誰かのサーヴァントか。
ふむ、ならいいか。別に教えても」
男は高杉がマスターの為に動いていると知るや、いきなり真面目腐った態度に変える。
先程のあっけらんかんとした態度は何処へやら。
彼からデイビットの居場所を聞いた高杉は、脱兎の如く走り去って行った。
「いやー、にしても嵐の様な男だったな」
高杉が立ち去ったのを見て、呑気に男ーーベリルはそう呟いた。
続いて彼に囁きかける様に声がする。
「アンタ、早く教えてやれば良かったのに。居場所知ってるならさ」
「俺は簡単に相手に情報をやるタマじゃない。お前も十分、それを知ってるだろ?」
姿が見えない声の主ーー恐らく女性は、ため息を吐く。
「はぁ、知ってるけど。本当、そういうところウザい。
でも私とアンタは、似た者同士だもんね」
「同感だぜ、アーチャー。さってと、あいつのマスターが誰か、気にはなるが敵を懲らしめに行くか。
アーチャーも溜まってんだろ? ジルの奴に敵を横取りされたから」
「あっは、分かってんじゃん! やっぱり憎いけど、アンタは最高だよ!」
キャハハと、女性は魔女の様に笑った。