険悪
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「どうして僕を選んだのさ?」
人理を脅かす敵がいないか見回る為にユイと高杉は街を歩いていた。
家から離れた所で、高杉が問い掛けてくる。
「シャーロックはまだ病み上がりだし、テスカトリポカはあまり乗り気でなさそう……だったからかな?」
「確かに、あいつ断るって言ってたもんな」
言葉にする高杉は、どこか楽しそうであった。
そんなに見回りがしたかったのかとユイは思っているが、実際は逆である。
密かに想いを寄せているユイと、一緒に出歩けるからなのだが、若干抜けている彼女には知る由もない。
出来たらこのまま、何事もなく終われたら良かったのだが、現実はそうはいかなかった。
「あれ? 誰かと思ったら、新人マスターじゃねぇか」
ユイにとって天敵も同然であるジルが、今にも倒れそうに歩くキャスターを伴って向かって来るのだった。
折角の彼女との時間を邪魔され、高杉は少し苛立っていた。
勿論感情はおくびにも出さず、ただ冷たく問い掛ける。
「何なんだ、君は?」
「ん? その新人から聞いてない?
俺の名前は」
「ジル、ですよ。サーヴァントを酷使している、マスターです」
本当は最低野郎マスターと言いたかったが、相手はプロだ。
下手な事など言えなかった。
ユイの紹介に、高杉は信じられないものを見る目を向ける。
「正気、君? 英霊を酷使するなんてさ」
「してねぇよ。ってか、英霊は人間に仕える奴なんだろ?
格上の俺に従うのは、当然だと思うね!」
「笑えない冗談だね。
なんなら、ここで俺が」
怒りが沸点に達した高杉は、ジルに掴み掛かろうとするが。
ユイに服の裾を掴まれて、我に帰る。
力無く俯き、彼女はやめてと高杉に言う。
「マスターを倒したとしても、キャスターが自分から契約の意思を見せないと、消えてしまうの。
彼女からは、その意志が感じられないから」
「まるで知った様な口を聞くな。
新人マスターが偉そうに」
不機嫌にジルは言い捨て、キャスターに怒鳴る。
「オラ行くぞ! こっちは粗方処分した。
次はあっちだ!」
キャスターはビクッと肩を震わせて、ジルより先を歩く。
このグズがと舌打ちし、ジルも歩き去って行った。
人理を脅かす敵がいないか見回る為にユイと高杉は街を歩いていた。
家から離れた所で、高杉が問い掛けてくる。
「シャーロックはまだ病み上がりだし、テスカトリポカはあまり乗り気でなさそう……だったからかな?」
「確かに、あいつ断るって言ってたもんな」
言葉にする高杉は、どこか楽しそうであった。
そんなに見回りがしたかったのかとユイは思っているが、実際は逆である。
密かに想いを寄せているユイと、一緒に出歩けるからなのだが、若干抜けている彼女には知る由もない。
出来たらこのまま、何事もなく終われたら良かったのだが、現実はそうはいかなかった。
「あれ? 誰かと思ったら、新人マスターじゃねぇか」
ユイにとって天敵も同然であるジルが、今にも倒れそうに歩くキャスターを伴って向かって来るのだった。
折角の彼女との時間を邪魔され、高杉は少し苛立っていた。
勿論感情はおくびにも出さず、ただ冷たく問い掛ける。
「何なんだ、君は?」
「ん? その新人から聞いてない?
俺の名前は」
「ジル、ですよ。サーヴァントを酷使している、マスターです」
本当は最低野郎マスターと言いたかったが、相手はプロだ。
下手な事など言えなかった。
ユイの紹介に、高杉は信じられないものを見る目を向ける。
「正気、君? 英霊を酷使するなんてさ」
「してねぇよ。ってか、英霊は人間に仕える奴なんだろ?
格上の俺に従うのは、当然だと思うね!」
「笑えない冗談だね。
なんなら、ここで俺が」
怒りが沸点に達した高杉は、ジルに掴み掛かろうとするが。
ユイに服の裾を掴まれて、我に帰る。
力無く俯き、彼女はやめてと高杉に言う。
「マスターを倒したとしても、キャスターが自分から契約の意思を見せないと、消えてしまうの。
彼女からは、その意志が感じられないから」
「まるで知った様な口を聞くな。
新人マスターが偉そうに」
不機嫌にジルは言い捨て、キャスターに怒鳴る。
「オラ行くぞ! こっちは粗方処分した。
次はあっちだ!」
キャスターはビクッと肩を震わせて、ジルより先を歩く。
このグズがと舌打ちし、ジルも歩き去って行った。