嫌な感情
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「家に入りたいから、退いてもらえませんか?」
一刻も早くマセルを通り越して家に入りたいのだが、彼女は聞く耳を持たない。
「何よ、そんな急かさなくていいじゃない。
この人、めっちゃかっこいいわね! 貴女の新しい職場の方かしら?」
新しい職場をやけに強調して言うのは、仕事をクビになったがユイが1日で就ける所を、勝手に憶測しているからであろう。
所謂、大人の店だ。
ダンマリを決めかねても、恐らくマセルは引き下がらないと思い、ユイは仕方なく答える。
「貴女の言う通り、新しい職場の方です。
でも貴女が想像している職業じゃないから、そこは勘違いしないでください」
「あら残念。でもブスな貴女には、勿体ない方よね。
これからその方を家に連れ込んで、何するの?
やっぱり自分の身を売るの?」
彼女の否定も虚しく、マセルはシャーロックに媚びる目で、そんな可愛くない人じゃなくて私にしない? と小首を傾げる。
マセルのこの可愛子振りに、今までの男性で断る者などいなかった。
きっとシャーロックも……唇を引き結んで彼の回答を待つ。
しかし、予想外の答えにユイとマセルは、目を見開く事になる。
「悪いが私は、君を可愛いとも思わないしましてや、一緒にいたくもない」
悪びれもなく、しかも和かな笑みでそう告げるのだから、さしものマセルもびっくりであった。
対する彼女も、慌ててシャーロックに言う。
「シャーロック、だってマセルは可愛いよ!?
私なんかより」
「君は彼女の味方なのか、どっちなんだ?
マスターは君だろ」
思わず口をつぐむユイを尻目に、シャーロックは。
「外見が良くても、人を陥れる様じゃ駄目だ。私が言えた事ではないが。
それが分からないのは、今まで君に注意をする者がいなかったからだね。
哀れに思うよ、君に騙される者は」
和かな笑みから、哀れみを含む笑みに変わったシャーロックに言われ、マセルは赤面した。
拳を震わせ、そしてお決まりな台詞を口にする。
「何よ! ユイと同じで性格悪いわね、貴方!
いいわよ、社長に言い付けて成敗してやるんだから!」
そんな捨て台詞を吐き捨て、マセルは立ち去って行った。
一刻も早くマセルを通り越して家に入りたいのだが、彼女は聞く耳を持たない。
「何よ、そんな急かさなくていいじゃない。
この人、めっちゃかっこいいわね! 貴女の新しい職場の方かしら?」
新しい職場をやけに強調して言うのは、仕事をクビになったがユイが1日で就ける所を、勝手に憶測しているからであろう。
所謂、大人の店だ。
ダンマリを決めかねても、恐らくマセルは引き下がらないと思い、ユイは仕方なく答える。
「貴女の言う通り、新しい職場の方です。
でも貴女が想像している職業じゃないから、そこは勘違いしないでください」
「あら残念。でもブスな貴女には、勿体ない方よね。
これからその方を家に連れ込んで、何するの?
やっぱり自分の身を売るの?」
彼女の否定も虚しく、マセルはシャーロックに媚びる目で、そんな可愛くない人じゃなくて私にしない? と小首を傾げる。
マセルのこの可愛子振りに、今までの男性で断る者などいなかった。
きっとシャーロックも……唇を引き結んで彼の回答を待つ。
しかし、予想外の答えにユイとマセルは、目を見開く事になる。
「悪いが私は、君を可愛いとも思わないしましてや、一緒にいたくもない」
悪びれもなく、しかも和かな笑みでそう告げるのだから、さしものマセルもびっくりであった。
対する彼女も、慌ててシャーロックに言う。
「シャーロック、だってマセルは可愛いよ!?
私なんかより」
「君は彼女の味方なのか、どっちなんだ?
マスターは君だろ」
思わず口をつぐむユイを尻目に、シャーロックは。
「外見が良くても、人を陥れる様じゃ駄目だ。私が言えた事ではないが。
それが分からないのは、今まで君に注意をする者がいなかったからだね。
哀れに思うよ、君に騙される者は」
和かな笑みから、哀れみを含む笑みに変わったシャーロックに言われ、マセルは赤面した。
拳を震わせ、そしてお決まりな台詞を口にする。
「何よ! ユイと同じで性格悪いわね、貴方!
いいわよ、社長に言い付けて成敗してやるんだから!」
そんな捨て台詞を吐き捨て、マセルは立ち去って行った。