断罪③
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「何でこの私が! こんな屈辱受けないといけないのよ!!」
マセルはあの後、病院に行き検査を受けた。当然ながら入院は回避出来ず、今は白い病院特有のベッドに寝ている。
入院する代わりに、マセルは誰もいない部屋を希望した。
幸いと言うべきか、その部屋は確保出来たが。
「これも全部、アイツーーユイの所為よ! 覚えてなさい、退院したら」
「折角命を助けてくれたのに、そんな事言うんだ」
突如、部屋に設けられた窓から声が聞こえて、マセルはその方向を見る。
一体どう入って来たのか、赤髪の美男子が窓を背にして立っていたのだ。
テスカトリポカと会った事のあるマセルには、彼があの存在と一緒である事を、簡単に悟る事が出来た。
しかもテスカトリポカに負けず劣らずの、かなりのイケメン。
恐怖よりも、好奇心の方が勝ち、マセルは媚びた視線を向けた。
視線を真っ向から浴びた彼は嫌そうに、
「こんなだから、姿を見せたくなかったんだよね。
でも君がアレで懲りると思わなかったから、わざわざ来たんだよね、本当来たくなかったけどさ!」
と仕方なく言った。
アレ、とはマセルがユイにやられた事か?
だったらこの人は、彼女の関係者?
「ふふ、アイツったら、まだこんなイケメン隠し持っていたのね。
ねぇ、貴方に恋人は?」
「君さ、テスカトリポカに振られたから、今度は見ず知らずの俺に乗り換える訳?
いやだな、ユイだけでなく、俺が密かに想ってるテスカトリポカにまで傷をつけるなんてさ」
普段の高杉の一人称は、僕であるが俺に変わったのは、感情が昂っている時。
今の高杉の感情を占めているのは、怒りである。
そんな心情など露も知らず、
「いいじゃない、別に。これからお互いを知っていけばいいんだし。
ね、それよりユイとは、どんな関係?」
回答によっては、ユイを傷付ける気な発言満々なマセルに、高杉は呆れを覚えた。
まぁどんな回答を持ってしても、彼女を傷付ける気だろうが。
「知りたいかい?」
「うん」
「ふむ。なら僕の答えはこれだよ」
高杉は懐から、刀を取り出す。
流石に目を輝かせていたマセルは、恐怖に震えた。
「どうしたんだい、そんなに震えてさ」
まるで分からないという様に首を傾げる高杉に、マセルは恐怖すら感じた。
「な、何で私を殺そうとするの?」
「何でってユイを傷つけようとするから。
反省しているなら俺も見逃そうと思ったけど、そうはいかないよね。
彼女の優しさを、君は拒絶した。
本来なら彼女は、君を見殺しにしてもいいくらいなんだよ」
目に冷たさを湛えた高杉が、刀を握りながらマセルのベッドに近付いて来る。
ナースコールに手を伸ばし、ボタンを押すが。
音は鳴らず、彼女は困惑した。
「ここへ入る前に、僕の三味線で助けを呼べない様にした。
いくら叫んでも、そのボタンを押そうとしても無駄だよ。
魔術って、本当に便利だよね」
柔かに解説してくる高杉に、マセルはただ震えるばかり。
「で、でも私を殺したら」
「カルデアが事故死として処分するから、問題無いさ。
魔術に関わる死亡は、事故か自殺で片付けられるから」
マセルの虚しい抵抗も、高杉に一蹴される。
震えるマセルに、とうとう高杉の刀が迫り……。
物言わぬ彼女の亡骸を、高杉は見ることもなく病室を後にした。
無意味な殺生は好まないが、今回ばかりは別。
命を助けたユイを、マセルは軽蔑すらしたのだ。
報いは当然の事。
知らず高杉は、ニンマリと笑う。
妖艶で琥珀めいた笑みを。
「マスターを傷付けていいのは、俺だけだ。他の誰にも、マスターに傷は付けさせない。
喘いで苦しむ姿を間近で見るのは、俺だけの特権だからね」
ほぅ、と頬を蒸気させながら呟く高杉は、寧ろ不気味ですらあった。
マセルはあの後、病院に行き検査を受けた。当然ながら入院は回避出来ず、今は白い病院特有のベッドに寝ている。
入院する代わりに、マセルは誰もいない部屋を希望した。
幸いと言うべきか、その部屋は確保出来たが。
「これも全部、アイツーーユイの所為よ! 覚えてなさい、退院したら」
「折角命を助けてくれたのに、そんな事言うんだ」
突如、部屋に設けられた窓から声が聞こえて、マセルはその方向を見る。
一体どう入って来たのか、赤髪の美男子が窓を背にして立っていたのだ。
テスカトリポカと会った事のあるマセルには、彼があの存在と一緒である事を、簡単に悟る事が出来た。
しかもテスカトリポカに負けず劣らずの、かなりのイケメン。
恐怖よりも、好奇心の方が勝ち、マセルは媚びた視線を向けた。
視線を真っ向から浴びた彼は嫌そうに、
「こんなだから、姿を見せたくなかったんだよね。
でも君がアレで懲りると思わなかったから、わざわざ来たんだよね、本当来たくなかったけどさ!」
と仕方なく言った。
アレ、とはマセルがユイにやられた事か?
だったらこの人は、彼女の関係者?
「ふふ、アイツったら、まだこんなイケメン隠し持っていたのね。
ねぇ、貴方に恋人は?」
「君さ、テスカトリポカに振られたから、今度は見ず知らずの俺に乗り換える訳?
いやだな、ユイだけでなく、俺が密かに想ってるテスカトリポカにまで傷をつけるなんてさ」
普段の高杉の一人称は、僕であるが俺に変わったのは、感情が昂っている時。
今の高杉の感情を占めているのは、怒りである。
そんな心情など露も知らず、
「いいじゃない、別に。これからお互いを知っていけばいいんだし。
ね、それよりユイとは、どんな関係?」
回答によっては、ユイを傷付ける気な発言満々なマセルに、高杉は呆れを覚えた。
まぁどんな回答を持ってしても、彼女を傷付ける気だろうが。
「知りたいかい?」
「うん」
「ふむ。なら僕の答えはこれだよ」
高杉は懐から、刀を取り出す。
流石に目を輝かせていたマセルは、恐怖に震えた。
「どうしたんだい、そんなに震えてさ」
まるで分からないという様に首を傾げる高杉に、マセルは恐怖すら感じた。
「な、何で私を殺そうとするの?」
「何でってユイを傷つけようとするから。
反省しているなら俺も見逃そうと思ったけど、そうはいかないよね。
彼女の優しさを、君は拒絶した。
本来なら彼女は、君を見殺しにしてもいいくらいなんだよ」
目に冷たさを湛えた高杉が、刀を握りながらマセルのベッドに近付いて来る。
ナースコールに手を伸ばし、ボタンを押すが。
音は鳴らず、彼女は困惑した。
「ここへ入る前に、僕の三味線で助けを呼べない様にした。
いくら叫んでも、そのボタンを押そうとしても無駄だよ。
魔術って、本当に便利だよね」
柔かに解説してくる高杉に、マセルはただ震えるばかり。
「で、でも私を殺したら」
「カルデアが事故死として処分するから、問題無いさ。
魔術に関わる死亡は、事故か自殺で片付けられるから」
マセルの虚しい抵抗も、高杉に一蹴される。
震えるマセルに、とうとう高杉の刀が迫り……。
物言わぬ彼女の亡骸を、高杉は見ることもなく病室を後にした。
無意味な殺生は好まないが、今回ばかりは別。
命を助けたユイを、マセルは軽蔑すらしたのだ。
報いは当然の事。
知らず高杉は、ニンマリと笑う。
妖艶で琥珀めいた笑みを。
「マスターを傷付けていいのは、俺だけだ。他の誰にも、マスターに傷は付けさせない。
喘いで苦しむ姿を間近で見るのは、俺だけの特権だからね」
ほぅ、と頬を蒸気させながら呟く高杉は、寧ろ不気味ですらあった。