断罪①
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「見つけたよ、ユイが前に務めていた会社に隠れ潜んでいた」
「クソ、離せ!!」
カルデア支部に、ダ・ヴィンチが女性とは思えぬ腕力で、ジルを連れて来た。
彼は汚い言葉を吐きながら抵抗するも、虚しく終わる。
引き摺られたジルの前には、デイビットとシャーロック、そしてジルのサーヴァントであるキャスターがいた。
キャスターを見て事態を早くも察したジルは、怒りに顔を赤くして罵声を浴びせる。
「キャスター、貴様! 主人である俺を、売りやがったなぁ!!
マスターである、この俺を!!」
「ご、ごめ」
「謝る必要は無い。キャスターは、当然の事をしたまでだ」
唾を吐き散らかせながら、ジルは怒鳴るが全くの無意味である。
寧ろ、虚しい抵抗とも取れた。
肩をビクつかせながら謝ろうとするキャスターを、デイビットは止めた。
いつもながらの無表情ではあるが、彼が怒っているのは一目瞭然。
「ジル、率直に言うが、お前はカルデアを辞めてもらう」
「は?」
「一般市民を魔術に関わらせ、おまけに利用した。
カルデアの決まりで、1番の罪だ。
よって、残りの魔力はキャスターに消費され、一般市民となる」
デイビットの無情な宣告を聞き、ジルはワナワナと震えて顔を青ざめさせる。
「そ、そうだ! これはユイが仕組んだ事!
自分の価値を少しでも」
「まだ言い訳をするのかね?」
シャーロックの冷静な声に、ジルは今更ながら彼女のサーヴァントである事を思い出す。
今のは完全な失言である。
頭の中で必死になって言い訳を並べ、それを口にしようとしても、上手く言葉が出ない。
「ち、ちが……」
「お前は何もしていない、私のマスターを侮辱した。
自業自得、当然の報いだ」
シャーロックはそれ以上何も言いたくないとばかりに、口を噤む。
やがてジルは、ハッとしたように自身が罵声浴びせたキャスターに懇願する。
「な、なぁ、お前は元俺のサーヴァントだろ?
だったら」
「彼女はもう、ユイのサーヴァントだ。
お前には見えない所で、キャスターはシャーロックと会い、話はついているそうだ」
デイビットの言葉に、今度こそ絶望感を味わうジル。
マスターを変えるのには、サーヴァントの気持ちが不可欠ーーつまり、本気でキャスターはジルを裏切ったのだ。
頼みの綱が完全に断たれたジルは、最早叫ぶしかなかった。
「う、あああああ!!」
「大した悪女だね、君も」
「……」
シャーロックの静かな呟きに、キャスターは暗い目をして元マスターを見ている。
その目には、何の感情も浮かんではいない。
絶望に泣き叫ぶジルを見て、シャーロックは満足げな表情を浮かべていた。
「クソ、離せ!!」
カルデア支部に、ダ・ヴィンチが女性とは思えぬ腕力で、ジルを連れて来た。
彼は汚い言葉を吐きながら抵抗するも、虚しく終わる。
引き摺られたジルの前には、デイビットとシャーロック、そしてジルのサーヴァントであるキャスターがいた。
キャスターを見て事態を早くも察したジルは、怒りに顔を赤くして罵声を浴びせる。
「キャスター、貴様! 主人である俺を、売りやがったなぁ!!
マスターである、この俺を!!」
「ご、ごめ」
「謝る必要は無い。キャスターは、当然の事をしたまでだ」
唾を吐き散らかせながら、ジルは怒鳴るが全くの無意味である。
寧ろ、虚しい抵抗とも取れた。
肩をビクつかせながら謝ろうとするキャスターを、デイビットは止めた。
いつもながらの無表情ではあるが、彼が怒っているのは一目瞭然。
「ジル、率直に言うが、お前はカルデアを辞めてもらう」
「は?」
「一般市民を魔術に関わらせ、おまけに利用した。
カルデアの決まりで、1番の罪だ。
よって、残りの魔力はキャスターに消費され、一般市民となる」
デイビットの無情な宣告を聞き、ジルはワナワナと震えて顔を青ざめさせる。
「そ、そうだ! これはユイが仕組んだ事!
自分の価値を少しでも」
「まだ言い訳をするのかね?」
シャーロックの冷静な声に、ジルは今更ながら彼女のサーヴァントである事を思い出す。
今のは完全な失言である。
頭の中で必死になって言い訳を並べ、それを口にしようとしても、上手く言葉が出ない。
「ち、ちが……」
「お前は何もしていない、私のマスターを侮辱した。
自業自得、当然の報いだ」
シャーロックはそれ以上何も言いたくないとばかりに、口を噤む。
やがてジルは、ハッとしたように自身が罵声浴びせたキャスターに懇願する。
「な、なぁ、お前は元俺のサーヴァントだろ?
だったら」
「彼女はもう、ユイのサーヴァントだ。
お前には見えない所で、キャスターはシャーロックと会い、話はついているそうだ」
デイビットの言葉に、今度こそ絶望感を味わうジル。
マスターを変えるのには、サーヴァントの気持ちが不可欠ーーつまり、本気でキャスターはジルを裏切ったのだ。
頼みの綱が完全に断たれたジルは、最早叫ぶしかなかった。
「う、あああああ!!」
「大した悪女だね、君も」
「……」
シャーロックの静かな呟きに、キャスターは暗い目をして元マスターを見ている。
その目には、何の感情も浮かんではいない。
絶望に泣き叫ぶジルを見て、シャーロックは満足げな表情を浮かべていた。