プロローグ
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私--咲谷ユイは、目が覚めたら知らない場所にいた。
いや有り体に言えば知っている場所でもある。
だがそれを自覚するのは、この世界の住人達から聞かされてからだ。
ユイは会社を終えて、いつもの様に帰宅するつもりだった。
しかしその日は、趣味で書いている小説の締め切り日であったのだ。
仕事終わったのは、夜21時。本当は夕方17時頃に終わる筈が欠勤出てしまい、急遽延ばされた。
忙しい中断る訳にいかず、結局働いてしまうと言う失態。
「夕方に帰ってゆっくりコーヒー飲みながら、更新して提出する筈だったのに!」
最低だが、欠勤した人を今日ばかり恨んではいた。
締め切りはとうに迫っているが、ラストパートは決めてあるし、今から急いで家に帰れば間に合う筈だ。
幸い明日は仕事休みだし。
執筆して提出した後、のんびりコーヒーかエナジードリンクでも飲んで、久しぶりに夜更かしでもしよう。
気持ち切り替え、会社から出るが……。
外はめちゃくちゃ土砂降りであった。
「えっ、今日天気良かった筈だよね!?
何で……うわ最悪、降水確率90なってるやん!」
1時間待てば止むとニュースで書かれているが、そんなもの待てる訳ない。
家まで徒歩30分だし、ずぶ濡れなっても一軒家だから誰に構う必要ない。
「決めれば行動あるのみ! おばさん、傘貸して下さい!」
「1時間待てば止むわよ? 止むまで待ったら?
今の子はスマホあれば1時間くらい待てるでしょ」
「スマホよりパソコンが必要なんです、私は!」
何故か渋り出す事務室にいるおばちゃんに、傘貸し出し許可証を要求する。
熱意に押された彼女は、仕方ないわねとため息吐き、許可証を渡した。
無事に傘を借りたユイは、むふふんと誇らしげに胸張って、外へ出る。
「よし、さっさと家に帰ってラストパート執筆して、小説提出!
あまり読む人いないけど、まぁ趣味で書いてるもんだしね」
傘を挿して、めちゃくちゃ土砂降りの中を歩く。
靴濡れるが気にしない。家に帰れば楽しい執筆と、夜更かし待っているから。
「帰って小説提出したら、何しよう? 新しい物語考えるか、映画観ちゃうか……『他人は地獄だ』ってドラマも面白いって、SNSで見たような」
これからの楽しい事考えて歩くユイには、気付かなかった。
赤の横断歩道を渡っていて、車が迫り激しいクラクションを鳴らしている事に。
車は停まれば停まることも出来たが、この土砂降りの中いきなり停まれる筈もない。
雨でタイヤが滑った車は、ユイの身に迫り……。
いや有り体に言えば知っている場所でもある。
だがそれを自覚するのは、この世界の住人達から聞かされてからだ。
ユイは会社を終えて、いつもの様に帰宅するつもりだった。
しかしその日は、趣味で書いている小説の締め切り日であったのだ。
仕事終わったのは、夜21時。本当は夕方17時頃に終わる筈が欠勤出てしまい、急遽延ばされた。
忙しい中断る訳にいかず、結局働いてしまうと言う失態。
「夕方に帰ってゆっくりコーヒー飲みながら、更新して提出する筈だったのに!」
最低だが、欠勤した人を今日ばかり恨んではいた。
締め切りはとうに迫っているが、ラストパートは決めてあるし、今から急いで家に帰れば間に合う筈だ。
幸い明日は仕事休みだし。
執筆して提出した後、のんびりコーヒーかエナジードリンクでも飲んで、久しぶりに夜更かしでもしよう。
気持ち切り替え、会社から出るが……。
外はめちゃくちゃ土砂降りであった。
「えっ、今日天気良かった筈だよね!?
何で……うわ最悪、降水確率90なってるやん!」
1時間待てば止むとニュースで書かれているが、そんなもの待てる訳ない。
家まで徒歩30分だし、ずぶ濡れなっても一軒家だから誰に構う必要ない。
「決めれば行動あるのみ! おばさん、傘貸して下さい!」
「1時間待てば止むわよ? 止むまで待ったら?
今の子はスマホあれば1時間くらい待てるでしょ」
「スマホよりパソコンが必要なんです、私は!」
何故か渋り出す事務室にいるおばちゃんに、傘貸し出し許可証を要求する。
熱意に押された彼女は、仕方ないわねとため息吐き、許可証を渡した。
無事に傘を借りたユイは、むふふんと誇らしげに胸張って、外へ出る。
「よし、さっさと家に帰ってラストパート執筆して、小説提出!
あまり読む人いないけど、まぁ趣味で書いてるもんだしね」
傘を挿して、めちゃくちゃ土砂降りの中を歩く。
靴濡れるが気にしない。家に帰れば楽しい執筆と、夜更かし待っているから。
「帰って小説提出したら、何しよう? 新しい物語考えるか、映画観ちゃうか……『他人は地獄だ』ってドラマも面白いって、SNSで見たような」
これからの楽しい事考えて歩くユイには、気付かなかった。
赤の横断歩道を渡っていて、車が迫り激しいクラクションを鳴らしている事に。
車は停まれば停まることも出来たが、この土砂降りの中いきなり停まれる筈もない。
雨でタイヤが滑った車は、ユイの身に迫り……。
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