渇望
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ユイは何処にいる?」
スネイプは1番聞きたかった事を問い掛ける。
その質問に答えたのは、いつの間にか背後にいた人物。
「あれは俺の弟が書いて、お前に出したものだ」
驚いて背後を振り返ると、1人の男性がいた。
スネイプよりも身長は高く、作業着らしきものを着ている。
「お前は」
「のこのこ来やがってよ。お前、俺の彼女の事、マジで外見しか見てないんだな」
どうやら彼はユイの恋人らしい。
彼女がまさか男を作っていたなど、想像したくなかった。
「我輩をどうするつもりだ?」
「ばらすんだよ」
男の言葉と同時に、スネイプは背後から鈍器のようなもので殴られ、その場に倒れてしまう。
が、意識はあるままだ。
「我輩にこんな事をすれば」
「命無いってか? お前が知らせればの話だろ?
ならそうさせなきゃいい」
「ユイは知っているのか? お前がこんな事をしているなど」
知らないだろうな、と男は言う。これにスネイプは目を見張る。
「知らなきゃいいと思ったが、やっぱり隠し事は良くないもんな。これ初めてじゃねぇし」
まるでこれが初めてでない口振りだ。
つまりこの男は、過去に何人も……。
ひぅっと、スネイプの口から悲鳴が上がる。
這いずって逃げようとしたが、男に立ち塞がれた。
「逃すかよ。あとちょっと痛いぞ」
スネイプの右手首を力強く握り締め、男は手に持っていたニッパーで。
断末魔の悲鳴を聞き、チャールズは愉快げに笑う。
「相変わらず容赦ねぇな。流石気に入らない奴を蝋人形にする兄弟だな」
「後は好きにしろ」
切り取った人差し指を無造作に放り投げ、男は出口に足を向けた。
フレディと道化師の衣装を纏った男性の死の象徴たる彼らが、スネイプに迫る。
「身体の一部は残しとけよ。
人肉饅頭を営むアイツの材料だからよ」
悲鳴と彼らの歓喜が混ざる空間の中、チャールズは楽しそうにその光景を眺めていた。
男--ボーは最後まで、背後を振り返る事はなかった。
「ボーさん?」
「お、目覚ましたか」
1日中気を失っていたユイが目を覚まして、彼は安心した様に息を吐く。
身を起こしながら、私何日くらい気失ってたのと聞いた。
「1日中だぞ。今は夜中5時くらい」
「迷惑掛けてすみません。強くなるって言ったのに」
ボーと付き合う前、スネイプやダンブルドアを恐れないくらい強くなると言った筈だ。
が、スネイプが来ていると知って、気を失ってしまった。
我ながら情けないと思うし、辛いものだ。
仕方ねぇよと彼は言う。
「誰しも弱味はある。この俺にもな」
「私より強いと思うけど」
「それは否定しない」
しないんだとユイは微笑む。彼女の笑顔見て、自然とボーも笑みを浮かべる。
ひとしきり笑いあった後、大事な話があると真剣な面持ちでボーは言う。
「俺はお前が普通を望んでいるのを知っている。
元に俺もそうだからな」
「はい」
「ここから話す内容は、お前にとってかなり重要だ。
受け入れなくていいし、受け入れてもいい」
彼女の目がどこか陰りを帯びたのは、気の所為でない。
半ばもう諦めていた。自分に普通は存在しない……当たり前など程遠いのだと。
「俺は、お前と出会う前に人を沢山殺していた。
殺す度に弟に蝋人形を造るよう言った」
つまり蝋人形の館にある人形達は、元生きた人間だと言う事だ。
あまりに残酷な真実に、彼女は息を呑む。
「お前に会った後は、やめたつもりだった。
だけどお前の嫌うスネイプとやらを、今日殺して来た。
そんな俺をお前は受け入れるか?」
嫌なら逃げて構わないと、ボーは言った。
彼女の周りにいる人々は、普通でない。悪く言えば異常ばかりだ。
ユイもボーと出会う前、元の世界に帰れるならと何度も願った。
それはお互い様だし、今言う気もない。
ならもう、答えは決まっている。
「私は、貴方を--いえ、貴方がたと言う人達を」
渇望(了)--イメージソング「渇望/アイナ・ジ・エンド」
スネイプは1番聞きたかった事を問い掛ける。
その質問に答えたのは、いつの間にか背後にいた人物。
「あれは俺の弟が書いて、お前に出したものだ」
驚いて背後を振り返ると、1人の男性がいた。
スネイプよりも身長は高く、作業着らしきものを着ている。
「お前は」
「のこのこ来やがってよ。お前、俺の彼女の事、マジで外見しか見てないんだな」
どうやら彼はユイの恋人らしい。
彼女がまさか男を作っていたなど、想像したくなかった。
「我輩をどうするつもりだ?」
「ばらすんだよ」
男の言葉と同時に、スネイプは背後から鈍器のようなもので殴られ、その場に倒れてしまう。
が、意識はあるままだ。
「我輩にこんな事をすれば」
「命無いってか? お前が知らせればの話だろ?
ならそうさせなきゃいい」
「ユイは知っているのか? お前がこんな事をしているなど」
知らないだろうな、と男は言う。これにスネイプは目を見張る。
「知らなきゃいいと思ったが、やっぱり隠し事は良くないもんな。これ初めてじゃねぇし」
まるでこれが初めてでない口振りだ。
つまりこの男は、過去に何人も……。
ひぅっと、スネイプの口から悲鳴が上がる。
這いずって逃げようとしたが、男に立ち塞がれた。
「逃すかよ。あとちょっと痛いぞ」
スネイプの右手首を力強く握り締め、男は手に持っていたニッパーで。
断末魔の悲鳴を聞き、チャールズは愉快げに笑う。
「相変わらず容赦ねぇな。流石気に入らない奴を蝋人形にする兄弟だな」
「後は好きにしろ」
切り取った人差し指を無造作に放り投げ、男は出口に足を向けた。
フレディと道化師の衣装を纏った男性の死の象徴たる彼らが、スネイプに迫る。
「身体の一部は残しとけよ。
人肉饅頭を営むアイツの材料だからよ」
悲鳴と彼らの歓喜が混ざる空間の中、チャールズは楽しそうにその光景を眺めていた。
男--ボーは最後まで、背後を振り返る事はなかった。
「ボーさん?」
「お、目覚ましたか」
1日中気を失っていたユイが目を覚まして、彼は安心した様に息を吐く。
身を起こしながら、私何日くらい気失ってたのと聞いた。
「1日中だぞ。今は夜中5時くらい」
「迷惑掛けてすみません。強くなるって言ったのに」
ボーと付き合う前、スネイプやダンブルドアを恐れないくらい強くなると言った筈だ。
が、スネイプが来ていると知って、気を失ってしまった。
我ながら情けないと思うし、辛いものだ。
仕方ねぇよと彼は言う。
「誰しも弱味はある。この俺にもな」
「私より強いと思うけど」
「それは否定しない」
しないんだとユイは微笑む。彼女の笑顔見て、自然とボーも笑みを浮かべる。
ひとしきり笑いあった後、大事な話があると真剣な面持ちでボーは言う。
「俺はお前が普通を望んでいるのを知っている。
元に俺もそうだからな」
「はい」
「ここから話す内容は、お前にとってかなり重要だ。
受け入れなくていいし、受け入れてもいい」
彼女の目がどこか陰りを帯びたのは、気の所為でない。
半ばもう諦めていた。自分に普通は存在しない……当たり前など程遠いのだと。
「俺は、お前と出会う前に人を沢山殺していた。
殺す度に弟に蝋人形を造るよう言った」
つまり蝋人形の館にある人形達は、元生きた人間だと言う事だ。
あまりに残酷な真実に、彼女は息を呑む。
「お前に会った後は、やめたつもりだった。
だけどお前の嫌うスネイプとやらを、今日殺して来た。
そんな俺をお前は受け入れるか?」
嫌なら逃げて構わないと、ボーは言った。
彼女の周りにいる人々は、普通でない。悪く言えば異常ばかりだ。
ユイもボーと出会う前、元の世界に帰れるならと何度も願った。
それはお互い様だし、今言う気もない。
ならもう、答えは決まっている。
「私は、貴方を--いえ、貴方がたと言う人達を」
渇望(了)--イメージソング「渇望/アイナ・ジ・エンド」
