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耳の上に掛かる髪を、優しく丁寧に梳く様に。
膝枕された当初は落ち着かず、眠れないと思っていたが次第に瞼が落ちてくる。
「ふぁ……テスカトリポカ、さん」
「今はオマエさんだけの特権だ。
気にせず寝ろ」
気持ち良さそうに声上げたユイは、そのまま穏やかな寝息を立て眠りの世界に落ちていった。
「ようやく解放されたな、お嬢」
テスカトリポカは昨夜、彼女が悪夢に魘されていたのを知っている。
寝言でナズやスネイプの名前を言っていた。
苦しそうに眠るユイの側にいられるのは自分だと自負しているが、悪夢を和らげられない事は悩ましい。
だからせめて、今だけでも悪夢から解放されてほしかった。
「オレの膝の上で悪夢見る事はないと思いたいがな」
テスカトリポカの切実な願いが、昼下がりの陽が入る穏やかなリビングにこだました。
ユイがテスカトリポカの膝枕で悪夢見る事はなく目が覚めたのは、3時間後の事である。
(了)
膝枕された当初は落ち着かず、眠れないと思っていたが次第に瞼が落ちてくる。
「ふぁ……テスカトリポカ、さん」
「今はオマエさんだけの特権だ。
気にせず寝ろ」
気持ち良さそうに声上げたユイは、そのまま穏やかな寝息を立て眠りの世界に落ちていった。
「ようやく解放されたな、お嬢」
テスカトリポカは昨夜、彼女が悪夢に魘されていたのを知っている。
寝言でナズやスネイプの名前を言っていた。
苦しそうに眠るユイの側にいられるのは自分だと自負しているが、悪夢を和らげられない事は悩ましい。
だからせめて、今だけでも悪夢から解放されてほしかった。
「オレの膝の上で悪夢見る事はないと思いたいがな」
テスカトリポカの切実な願いが、昼下がりの陽が入る穏やかなリビングにこだました。
ユイがテスカトリポカの膝枕で悪夢見る事はなく目が覚めたのは、3時間後の事である。
(了)
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