拝啓○○へ
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*夢主が元の世界に帰らなかったらの話。悪女ナズの末路なります。
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「どうですか、私の娘は?」
「相変わらず目が覚めても、小説と現実の区別が付いてない状態だよ」
精神病院に訪れて来たナズの母親に、精神科医のウィル・グレアムがうんざりと言う。
「今は眠っていますが、目が覚めたらセブルスがいるわとか、私が皆んなを救うんだとか訳の分からない事ばかり」
ナズは1週間前、撮り逃げ常習犯として警察に逮捕された。
食べずに写真をSNSにアップし、おまけにお金も払わずに逃げたのだ。
警察に捕まった彼女は、私は選ばれた夢主だから警察に捕まるなどあり得ないと、他にも意味分からない事を宣っていた。
3日くらいして警察から、手に負えないとこの精神病院に入れられたのだ。
ウィルはナズについて患者であるので調べた。彼女は夢小説なるものを書いており、そこではかなり人気作者であった。
しかも未成年で裏なるものを書いて、指摘を受けても庇われる程の。
今まで色々な患者を診てきたウィルだが、流石に酷いと思う。
その夢小説のコメント欄は類は友を呼ぶと言う言葉が似合うくらいの、ナズを擁護する言葉で溢れていた。
「夢小説、なるものは聞いた事あるけど、ここまで酷いとは思いませんでしたわ。
縁切って正解です」
ナズの母親は、実の娘の酷さを目の当たりにして、耐え切れず籍を外したと言う。
実の娘なのにそこまでするか、とウィルは思わない。
寧ろ娘なのだから愛情注げ話し合えと言うやつの方が、偽善者だ。
と、眠っていたナズが目を覚ます。声掛けるも、胡乱な目つきで、ウィルを見る。
「あ、セブルスじゃない。ふふ、赤ん坊の名前は決まった?
私夢小説あるあるに乗っかった夢主だから」
「もう私は帰りますね。ナズ、さようなら」
元娘の母親は、呆れた様にため息を吐き、病室から出て行く。
ナズは実の母親に見捨てられ、おまけに現実と夢小説の見分けも付かない病になった。
恐らく、一生治らないだろう。
誰もがナズを見捨てたのだ。
ナズを適当にあしらい部屋を出ると、ウィルと呼んで来る人物が。
「ハンニバル」
「ナズは相変わらずかい?」
ハンニバル・レクター……ウィルの先輩であり、良き友人である。
人当たりも良く患者からも、そうでない者からも人気だが。
「メキシコにいる私の知り合いが、臓器に困っていてね。
許可を頂けたら、バルミロに手紙を書きたいのだがね」
「いくら貴方の趣味嗜好を理解しても、それは駄目です。
犯罪をやらかしたとしても、彼女は患者ですから」
ハンニバルはれっきとした臓器売買に関わっていた。
精神病院だけでなく、病院自体がそう言った犯罪者の隠れ蓑になっている。
なおそれだけではない。
「その他の臓器は、私が食べたいのだがね。
1週間後、晩餐会を開こうかなと」
「……あの子はもう、救いの無い道に入っているのですね」
ウィルに話すより前に、ハンニバルは既にバルミロなる人物に手紙を書いたのだ。
もう間も無く、彼女は死を迎える。
他ならぬ、ハンニバルの手によって。
これがハンニバルの本性だ。表は良き人物であり、裏は気に入らず豚以下の存在に対して臓器を親友に売り、人肉を食す。
それでも友人でいるのは、ハンニバルがウィルを気に入っているからである。
不思議と関わりたく無いと思いはしても、絶交までしたいとは思わなかった。
「僕は関係ありませんからね」
「元より関わらせないつもりだよ。
君は私の友人だからね」
それじゃ彼女の母親によろしく、とハンニバルは次の来訪患者の所へ向かった。
次の日、ナズが部屋から消え騒動になるのだが、真相を知っていてもウィルは何も言わなかった。
防犯カメラにはハンニバルの知り合いである、バルミロが彼女の部屋に入る様子が映っていた。
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「どうですか、私の娘は?」
「相変わらず目が覚めても、小説と現実の区別が付いてない状態だよ」
精神病院に訪れて来たナズの母親に、精神科医のウィル・グレアムがうんざりと言う。
「今は眠っていますが、目が覚めたらセブルスがいるわとか、私が皆んなを救うんだとか訳の分からない事ばかり」
ナズは1週間前、撮り逃げ常習犯として警察に逮捕された。
食べずに写真をSNSにアップし、おまけにお金も払わずに逃げたのだ。
警察に捕まった彼女は、私は選ばれた夢主だから警察に捕まるなどあり得ないと、他にも意味分からない事を宣っていた。
3日くらいして警察から、手に負えないとこの精神病院に入れられたのだ。
ウィルはナズについて患者であるので調べた。彼女は夢小説なるものを書いており、そこではかなり人気作者であった。
しかも未成年で裏なるものを書いて、指摘を受けても庇われる程の。
今まで色々な患者を診てきたウィルだが、流石に酷いと思う。
その夢小説のコメント欄は類は友を呼ぶと言う言葉が似合うくらいの、ナズを擁護する言葉で溢れていた。
「夢小説、なるものは聞いた事あるけど、ここまで酷いとは思いませんでしたわ。
縁切って正解です」
ナズの母親は、実の娘の酷さを目の当たりにして、耐え切れず籍を外したと言う。
実の娘なのにそこまでするか、とウィルは思わない。
寧ろ娘なのだから愛情注げ話し合えと言うやつの方が、偽善者だ。
と、眠っていたナズが目を覚ます。声掛けるも、胡乱な目つきで、ウィルを見る。
「あ、セブルスじゃない。ふふ、赤ん坊の名前は決まった?
私夢小説あるあるに乗っかった夢主だから」
「もう私は帰りますね。ナズ、さようなら」
元娘の母親は、呆れた様にため息を吐き、病室から出て行く。
ナズは実の母親に見捨てられ、おまけに現実と夢小説の見分けも付かない病になった。
恐らく、一生治らないだろう。
誰もがナズを見捨てたのだ。
ナズを適当にあしらい部屋を出ると、ウィルと呼んで来る人物が。
「ハンニバル」
「ナズは相変わらずかい?」
ハンニバル・レクター……ウィルの先輩であり、良き友人である。
人当たりも良く患者からも、そうでない者からも人気だが。
「メキシコにいる私の知り合いが、臓器に困っていてね。
許可を頂けたら、バルミロに手紙を書きたいのだがね」
「いくら貴方の趣味嗜好を理解しても、それは駄目です。
犯罪をやらかしたとしても、彼女は患者ですから」
ハンニバルはれっきとした臓器売買に関わっていた。
精神病院だけでなく、病院自体がそう言った犯罪者の隠れ蓑になっている。
なおそれだけではない。
「その他の臓器は、私が食べたいのだがね。
1週間後、晩餐会を開こうかなと」
「……あの子はもう、救いの無い道に入っているのですね」
ウィルに話すより前に、ハンニバルは既にバルミロなる人物に手紙を書いたのだ。
もう間も無く、彼女は死を迎える。
他ならぬ、ハンニバルの手によって。
これがハンニバルの本性だ。表は良き人物であり、裏は気に入らず豚以下の存在に対して臓器を親友に売り、人肉を食す。
それでも友人でいるのは、ハンニバルがウィルを気に入っているからである。
不思議と関わりたく無いと思いはしても、絶交までしたいとは思わなかった。
「僕は関係ありませんからね」
「元より関わらせないつもりだよ。
君は私の友人だからね」
それじゃ彼女の母親によろしく、とハンニバルは次の来訪患者の所へ向かった。
次の日、ナズが部屋から消え騒動になるのだが、真相を知っていてもウィルは何も言わなかった。
防犯カメラにはハンニバルの知り合いである、バルミロが彼女の部屋に入る様子が映っていた。
