太陽が昇らない世界
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モンテクリスト伯の最後とも取れる慈悲に、スネイプは片手失っても尚、諦めようとしなかった。
息も絶え絶えに、彼は言う。
「あ、諦めるものか! ユイは我輩に照れてるだけだ!
だから片手曲げるという、暴挙に出たのだ!
我輩は諦めん!! ユイを手に入れるまでは!!」
あっさり、即答にモンテクリスト伯の慈悲を断る。
返答に怒るどころか、くっはははと楽しそうに笑う。
楽しそう、というより、これから起こりうる出来事に期待してる様な笑みとも取れた。
「もう答えを覆す事など、出来はせぬぞ。
それに貴様の世界には、太陽など昇らないだろう」
「ふん、何言われようとも、我輩は諦めん。
そもそも我輩に気がある様な素振り見せた、ユイが悪いのだから……」
「よくそんな適当な事言えますね。
全ての発端は、貴方が原因ですのに」
当たり前の様に告げるスネイプに、まるで死神の様に冷たく彼女は言った。
目に見えてスネイプは固まる。
「我輩は」
「喋らないで下さい、声聴くだけで煩わしい。本当ナズが貴方に惚れた理由が分からない。こんな馬鹿に惚れるなど、ナズが哀れでなりません。
夢小説あるあるに乗っかった夢主なるものが、何故貴方に惚れるみたいな展開なるんです。
本当、貴方みたいなクズ、とっとと死んだ方がいいですよ。
生きていても意味無いから」
目に残酷さを讃え、今にも怒り狂わんとする口調で告げる彼女に、スネイプは彼女から正にキサラギの末裔の姿を見た。
容赦せず、スネイプに鉄槌下すキサラギの末裔を……。
「す、すまない! 我輩が悪かった!
どうか命だけは!」
「我は先程言ったよな? ユイを諦めるなら、命だけは助けてやると。
だが彼女に酷い事言い、挙句に我の言葉を一度断った。
貴様に地獄を見せてやる」
モンテクリスト伯が腰から提げている剣を抜き取ると、スネイプは無様に悲鳴を上げた。
その剣は、紫と青が混じった様な、凶々しい炎を纏っていた。
「気絶しましたか」
「哀れな事だな」
モンテクリスト伯の剣を見たスネイプは、あろう事か気絶した。
剣をしまった彼は、こいつをどうする? と問い掛ける。
「決まっているじゃないですか。
如月を更に良くする為の……」
続くユイの言葉に目を見開くも、お前らしいと口にする。
前のユイだったら、絶対口にしないであろう台詞…………キサラギの力と完全に融合した事で、自身をここまでした人物に容赦など無い。
にっこり残酷に微笑むユイから、凶々しくも美しい赤の気配が漂う。
同様に目も赤く光り、かつての気弱で敵ですら許していた彼女は、もう完全にいなくなった。
キサラギの末裔として生き、人の血肉を欲するユイが今後どこへ向かうかは、モンテクリスト伯ですら予想が付かない。
ただ良き生涯を終えられないのは、確かであろう。
「さぁ、宴を始めましょう、愛おしい貴方」
妖艶に笑みを浮かべる彼女に、これから一緒に過ごす人生を想像し、モンテクリスト伯は嬉々として差し出された手を取る。
如月に太陽など昇ることはないだろう。
黒くも赤い太陽が、2人の頭上に現れていた。
(太陽が昇らない世界、巌窟王ルート完)
イメージソング「太陽が昇らない世界/Aimer」
息も絶え絶えに、彼は言う。
「あ、諦めるものか! ユイは我輩に照れてるだけだ!
だから片手曲げるという、暴挙に出たのだ!
我輩は諦めん!! ユイを手に入れるまでは!!」
あっさり、即答にモンテクリスト伯の慈悲を断る。
返答に怒るどころか、くっはははと楽しそうに笑う。
楽しそう、というより、これから起こりうる出来事に期待してる様な笑みとも取れた。
「もう答えを覆す事など、出来はせぬぞ。
それに貴様の世界には、太陽など昇らないだろう」
「ふん、何言われようとも、我輩は諦めん。
そもそも我輩に気がある様な素振り見せた、ユイが悪いのだから……」
「よくそんな適当な事言えますね。
全ての発端は、貴方が原因ですのに」
当たり前の様に告げるスネイプに、まるで死神の様に冷たく彼女は言った。
目に見えてスネイプは固まる。
「我輩は」
「喋らないで下さい、声聴くだけで煩わしい。本当ナズが貴方に惚れた理由が分からない。こんな馬鹿に惚れるなど、ナズが哀れでなりません。
夢小説あるあるに乗っかった夢主なるものが、何故貴方に惚れるみたいな展開なるんです。
本当、貴方みたいなクズ、とっとと死んだ方がいいですよ。
生きていても意味無いから」
目に残酷さを讃え、今にも怒り狂わんとする口調で告げる彼女に、スネイプは彼女から正にキサラギの末裔の姿を見た。
容赦せず、スネイプに鉄槌下すキサラギの末裔を……。
「す、すまない! 我輩が悪かった!
どうか命だけは!」
「我は先程言ったよな? ユイを諦めるなら、命だけは助けてやると。
だが彼女に酷い事言い、挙句に我の言葉を一度断った。
貴様に地獄を見せてやる」
モンテクリスト伯が腰から提げている剣を抜き取ると、スネイプは無様に悲鳴を上げた。
その剣は、紫と青が混じった様な、凶々しい炎を纏っていた。
「気絶しましたか」
「哀れな事だな」
モンテクリスト伯の剣を見たスネイプは、あろう事か気絶した。
剣をしまった彼は、こいつをどうする? と問い掛ける。
「決まっているじゃないですか。
如月を更に良くする為の……」
続くユイの言葉に目を見開くも、お前らしいと口にする。
前のユイだったら、絶対口にしないであろう台詞…………キサラギの力と完全に融合した事で、自身をここまでした人物に容赦など無い。
にっこり残酷に微笑むユイから、凶々しくも美しい赤の気配が漂う。
同様に目も赤く光り、かつての気弱で敵ですら許していた彼女は、もう完全にいなくなった。
キサラギの末裔として生き、人の血肉を欲するユイが今後どこへ向かうかは、モンテクリスト伯ですら予想が付かない。
ただ良き生涯を終えられないのは、確かであろう。
「さぁ、宴を始めましょう、愛おしい貴方」
妖艶に笑みを浮かべる彼女に、これから一緒に過ごす人生を想像し、モンテクリスト伯は嬉々として差し出された手を取る。
如月に太陽など昇ることはないだろう。
黒くも赤い太陽が、2人の頭上に現れていた。
(太陽が昇らない世界、巌窟王ルート完)
イメージソング「太陽が昇らない世界/Aimer」
