太陽が昇らない世界
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好きな人や大切な人は漠然と、明日も明後日も生きてる気がする。
それはただの願望でしかなくて、絶対だよと約束されたものではないのに--人はどうしてかそう思い込んでしまうのだ。
「ここが如月神社、か」
スネイプはダンブルドアから止められたにも関わらず、懲りずにユイを掴まえる為、如月神社に来ていた。
場所は危険が迫っても助けないと言う条件で、ダンブルドアに教えてもらっていた。
目前に広がるこの石階段を上がれば如月神社があり、ユイがいると言う。
「待っていろ、我輩が必ず!」
彼女を我が物にすると言う断固決意の後、スネイプは石階段を上がって行く。
先に悲劇が待ち受けていると知らずに……。
「ユイ?」
階段上がり切ると、石畳みの真ん中にユイがいた。声掛けると、彼女はスネイプに微笑む。
「スネイプ先生、来てくれたんですね」
「ああユイ、やはり我輩を待っていたのか!」
今までスネイプに向ける事なかった、飛び切りの笑顔で迎えられ思わず駆け出す。
もうすぐ彼女に触れられるというところで、ぴたりと笑みが止まる。
先程と打って変わって、能面の様な無表情でスネイプを見ていた。
「ユイ?」
「本当に貴様は、ユイと俺の区別も付かないのだな」
ユイの姿で低く、地獄の底から響く様な声音で、その何かは言った。
声からして男性なのは間違いない。
そう、ユイに扮した何かであった。
「お、お前は」
「これでよく分かった。貴様は別の誰かにユイに化けられても、見分け付かないのだと」
瞬間、蒼炎がユイを巻き込み、やがて消え治る。
蒼炎の中から出てきたのは……。
「ユイ、じゃない!?」
「如何にも。俺は貴様を試した。
別人と見抜ける様なら、彼女を手渡したと言うのに。
だが見抜けなかった」
モンテクリスト伯は、歪んだ笑みで愕然とするスネイプに、残酷な事実を打ち明けた。
「スネイプ先生」
「ユイ?」
懐かしき自分を呼ぶ声が聞こえ、迷わずスネイプは彼女の名を呼ぶ。
背後振り向くと、変わらぬユイがそこにいる。
「今度こそお前だな? さぁ我輩と帰ろう。
彼らに騙されているのだ。
確かに我輩はお前やテスカトリポカを傷付けたかもしれない。
だが全てお前想っての事で」
「自分の為でしょう」
耳絶えない言葉をツラツラ並べるスネイプに、感情無くした顔で彼女は言う。
違うと言うも、いいえと首を振る。
「貴方は最早誰でもいいんです。後世な如月の巫女となり分かりました。
貴方は、リリーと言う人物に似てるなら、雰囲気似てるなら誰でも構わない愚か者です。
性格が馬鹿であろうが変な事考えていようが……」
ギロリと睨まれながら告げられると、スネイプは言葉を言う事が出来ない。
否、正しい故に何も言えなかった。
「ち、違う我輩は」
「そいつにもうたっぷり慈悲かけただろう?
とっととくたばらせていいんじゃない?」
ユイの隣に新たなる人物が。
シャーロックだ。彼女を巌窟王によって変わらせた影響及ぼした。
それを知らないスネイプは、誰だと問い掛ける。
「名乗る程じゃないよ。まぁ別に名乗ってもいいけど。
そうだな、うん。
僕の名前は、カシルだよ。
気軽にカシル様と呼んでも……」
「次から次へと、我輩とユイの邪魔するなぁ!」
杖抜いてカシルに斬りかかろうとするが、ユイが立ちはだかる。
ギリっと歯食いしばった。
「どけ! 連れ戻すにはそいつ倒さねば!」
「凶れ」
そう言った刹那ユイの目が赤く光り、杖持ったスネイプの手が折れ曲がる。
ぐぎゃっと声ならない悲鳴あげ、スネイプは頽れた。
杖は巌窟王の--いやモンテクリスト伯の足元にまで転がる。
それにモンテクリスト伯は、躊躇いなく足を掛け。
やめろと喚くスネイプを無視して、バキッと音立てて杖を踏み付ける。
絶望に歪んだスネイプに、モンテクリスト伯は厳かに告げた。
「ユイを諦め、この地を今すぐ去るなら命は助けてやろう。
今の貴様には選択肢など無いと、自覚しているかもしれないがな」
冷たい視線を一身に受けながら出した、スネイプの結論は。
それはただの願望でしかなくて、絶対だよと約束されたものではないのに--人はどうしてかそう思い込んでしまうのだ。
「ここが如月神社、か」
スネイプはダンブルドアから止められたにも関わらず、懲りずにユイを掴まえる為、如月神社に来ていた。
場所は危険が迫っても助けないと言う条件で、ダンブルドアに教えてもらっていた。
目前に広がるこの石階段を上がれば如月神社があり、ユイがいると言う。
「待っていろ、我輩が必ず!」
彼女を我が物にすると言う断固決意の後、スネイプは石階段を上がって行く。
先に悲劇が待ち受けていると知らずに……。
「ユイ?」
階段上がり切ると、石畳みの真ん中にユイがいた。声掛けると、彼女はスネイプに微笑む。
「スネイプ先生、来てくれたんですね」
「ああユイ、やはり我輩を待っていたのか!」
今までスネイプに向ける事なかった、飛び切りの笑顔で迎えられ思わず駆け出す。
もうすぐ彼女に触れられるというところで、ぴたりと笑みが止まる。
先程と打って変わって、能面の様な無表情でスネイプを見ていた。
「ユイ?」
「本当に貴様は、ユイと俺の区別も付かないのだな」
ユイの姿で低く、地獄の底から響く様な声音で、その何かは言った。
声からして男性なのは間違いない。
そう、ユイに扮した何かであった。
「お、お前は」
「これでよく分かった。貴様は別の誰かにユイに化けられても、見分け付かないのだと」
瞬間、蒼炎がユイを巻き込み、やがて消え治る。
蒼炎の中から出てきたのは……。
「ユイ、じゃない!?」
「如何にも。俺は貴様を試した。
別人と見抜ける様なら、彼女を手渡したと言うのに。
だが見抜けなかった」
モンテクリスト伯は、歪んだ笑みで愕然とするスネイプに、残酷な事実を打ち明けた。
「スネイプ先生」
「ユイ?」
懐かしき自分を呼ぶ声が聞こえ、迷わずスネイプは彼女の名を呼ぶ。
背後振り向くと、変わらぬユイがそこにいる。
「今度こそお前だな? さぁ我輩と帰ろう。
彼らに騙されているのだ。
確かに我輩はお前やテスカトリポカを傷付けたかもしれない。
だが全てお前想っての事で」
「自分の為でしょう」
耳絶えない言葉をツラツラ並べるスネイプに、感情無くした顔で彼女は言う。
違うと言うも、いいえと首を振る。
「貴方は最早誰でもいいんです。後世な如月の巫女となり分かりました。
貴方は、リリーと言う人物に似てるなら、雰囲気似てるなら誰でも構わない愚か者です。
性格が馬鹿であろうが変な事考えていようが……」
ギロリと睨まれながら告げられると、スネイプは言葉を言う事が出来ない。
否、正しい故に何も言えなかった。
「ち、違う我輩は」
「そいつにもうたっぷり慈悲かけただろう?
とっととくたばらせていいんじゃない?」
ユイの隣に新たなる人物が。
シャーロックだ。彼女を巌窟王によって変わらせた影響及ぼした。
それを知らないスネイプは、誰だと問い掛ける。
「名乗る程じゃないよ。まぁ別に名乗ってもいいけど。
そうだな、うん。
僕の名前は、カシルだよ。
気軽にカシル様と呼んでも……」
「次から次へと、我輩とユイの邪魔するなぁ!」
杖抜いてカシルに斬りかかろうとするが、ユイが立ちはだかる。
ギリっと歯食いしばった。
「どけ! 連れ戻すにはそいつ倒さねば!」
「凶れ」
そう言った刹那ユイの目が赤く光り、杖持ったスネイプの手が折れ曲がる。
ぐぎゃっと声ならない悲鳴あげ、スネイプは頽れた。
杖は巌窟王の--いやモンテクリスト伯の足元にまで転がる。
それにモンテクリスト伯は、躊躇いなく足を掛け。
やめろと喚くスネイプを無視して、バキッと音立てて杖を踏み付ける。
絶望に歪んだスネイプに、モンテクリスト伯は厳かに告げた。
「ユイを諦め、この地を今すぐ去るなら命は助けてやろう。
今の貴様には選択肢など無いと、自覚しているかもしれないがな」
冷たい視線を一身に受けながら出した、スネイプの結論は。
