太陽が昇らない世界
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*注意
○一部の表現で、嘔吐シーンまたは不快な表現ありです。
○一応FGOシナリオ「イド」未プレイの方は、ご注意下さい。もしかしたら、ちょっとネタバレあるかも。
↓
「帰るのか」
ユイが元の世界に帰ると決意し、如月神社に着いた日のことだ。
まだ早朝とあって、人はいない。
鳥居に足を踏み入れるなり、聞き覚えのある声が呼び止めた。
前方に以前如月へと旅行来た時会った、巌窟王がいる。
心無しか、どこか彼女を恋しい声音にも聞こえた。
「はい、私は決意したから」
「……」
答える彼女とは逆に、彼は何も言わない。
怖くない筈だ。が、一向に何も言わない巌窟王に、少し恐怖を覚えた。
スネイプとはまた違った恐怖--。
早く元の世界に帰ろうと、巌窟王の前を通り過ぎようとした瞬間。
ピリッと肌を焼く様な痛みが、ユイを襲った。
歩けなくなり、思わず膝を突く。
全身に痺れる痛みに痛みに呻いていると、巌窟王とはまた別の声が。
「結界がこんな早く効くとは思わなかったな。
巌窟王の様子見て、ちょっと情湧いたからね」
巌窟王のマスター、シャーロックだ。
この痛みは彼が張った結界が原因らしい。
「ど、どうして」
「分からない? 彼は君に好意抱いてる。
この世界で生きて欲しい、俺の隣にずっといて欲しいって」
結界は話終わるまで出られない仕様だよ、とシャーロックは付け加える。
結界の類いは、対象の人物--つまり、ユイが動けなくなる効能。
これもまたイヤな笑み浮かべながら、シャーロックから説明された。
そんな巌窟王の勝手な意思を決めたであろうマスターを、彼は止めもしないで、相変わらず不気味にユイを見つめていた。
「ユイ」
ゼイゼイと荒い息を吐き続ける彼女に、愛おしげな声が掛かる。
顔を上げたところで、衝撃が走った。
愛おしげに呼んだ巌窟王から、唇を重ねられたから。
「……んっ!? ぐっ……」
頬を包み込まれて舌先をグッと押し込まれ、彼女の中を熱い何かが喉を伝う。
喉の熱さを感じながら唇を離され、ユイは両手を地につける。
と、喉元から何かが迫り上がって来る感触がした。
「う、うおぇ……」
熱い胃液を彼女は吐き出した。
嫌悪から身体を震わせる彼女に、シャーロックは相変わらず丁寧に解説する。
「巌窟王から魔力を分け与えられたからね。君の身体は我慢出来なかったんだよ。
でも大丈夫だよ、吐き気治ったら君は、ここの住人になるんだから」
「で、でも私は、元々……」
「そう言う事じゃないよ。
君は別人に成り変わるんだ。如月の血を引く、由緒正しい人間にね。
巌窟王から魔力を貰えた事で可能になった。
君だけでなく、彼も変わったしね」
地面に目を映していたユイは、その言葉に巌窟王を見る。
が先程の彼とは打って変わって、姿が変わっていた。
髪はひとつに纏められ、赤い目をしており、貴族風の衣装を纏っていた巌窟王がそこにいる。
「我はモンテクリスト伯だ。
貴様のおかげで我は力を得た」
厳かに残酷に笑いながら、モンテクリスト伯は言った。
○一部の表現で、嘔吐シーンまたは不快な表現ありです。
○一応FGOシナリオ「イド」未プレイの方は、ご注意下さい。もしかしたら、ちょっとネタバレあるかも。
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「帰るのか」
ユイが元の世界に帰ると決意し、如月神社に着いた日のことだ。
まだ早朝とあって、人はいない。
鳥居に足を踏み入れるなり、聞き覚えのある声が呼び止めた。
前方に以前如月へと旅行来た時会った、巌窟王がいる。
心無しか、どこか彼女を恋しい声音にも聞こえた。
「はい、私は決意したから」
「……」
答える彼女とは逆に、彼は何も言わない。
怖くない筈だ。が、一向に何も言わない巌窟王に、少し恐怖を覚えた。
スネイプとはまた違った恐怖--。
早く元の世界に帰ろうと、巌窟王の前を通り過ぎようとした瞬間。
ピリッと肌を焼く様な痛みが、ユイを襲った。
歩けなくなり、思わず膝を突く。
全身に痺れる痛みに痛みに呻いていると、巌窟王とはまた別の声が。
「結界がこんな早く効くとは思わなかったな。
巌窟王の様子見て、ちょっと情湧いたからね」
巌窟王のマスター、シャーロックだ。
この痛みは彼が張った結界が原因らしい。
「ど、どうして」
「分からない? 彼は君に好意抱いてる。
この世界で生きて欲しい、俺の隣にずっといて欲しいって」
結界は話終わるまで出られない仕様だよ、とシャーロックは付け加える。
結界の類いは、対象の人物--つまり、ユイが動けなくなる効能。
これもまたイヤな笑み浮かべながら、シャーロックから説明された。
そんな巌窟王の勝手な意思を決めたであろうマスターを、彼は止めもしないで、相変わらず不気味にユイを見つめていた。
「ユイ」
ゼイゼイと荒い息を吐き続ける彼女に、愛おしげな声が掛かる。
顔を上げたところで、衝撃が走った。
愛おしげに呼んだ巌窟王から、唇を重ねられたから。
「……んっ!? ぐっ……」
頬を包み込まれて舌先をグッと押し込まれ、彼女の中を熱い何かが喉を伝う。
喉の熱さを感じながら唇を離され、ユイは両手を地につける。
と、喉元から何かが迫り上がって来る感触がした。
「う、うおぇ……」
熱い胃液を彼女は吐き出した。
嫌悪から身体を震わせる彼女に、シャーロックは相変わらず丁寧に解説する。
「巌窟王から魔力を分け与えられたからね。君の身体は我慢出来なかったんだよ。
でも大丈夫だよ、吐き気治ったら君は、ここの住人になるんだから」
「で、でも私は、元々……」
「そう言う事じゃないよ。
君は別人に成り変わるんだ。如月の血を引く、由緒正しい人間にね。
巌窟王から魔力を貰えた事で可能になった。
君だけでなく、彼も変わったしね」
地面に目を映していたユイは、その言葉に巌窟王を見る。
が先程の彼とは打って変わって、姿が変わっていた。
髪はひとつに纏められ、赤い目をしており、貴族風の衣装を纏っていた巌窟王がそこにいる。
「我はモンテクリスト伯だ。
貴様のおかげで我は力を得た」
厳かに残酷に笑いながら、モンテクリスト伯は言った。
