過ごせぬとも
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「じゃあ、エミヤさんから何か貰ってくるから」
「んっ……そうしてくれ」
テスカトリポカはよっぽどしんどいのか、弱った目でこちらを見てくる。
いやしかし、サーヴァントが風邪引くなんて珍しいもの……。
ふとそこで、とある悪戯を思い付く。
なにせ、今日はハロウィン。
中々部屋から出て行こうとしないユイに、彼はどうした? としんどそうに問い掛けてくる。
そんな彼に、にっこり笑い今出来ないであろう事を口にした。
「トリックオアトリート」
「お前、俺が出来ない事承知で言ってるだろ?」
思いきり嫌そうに顔顰めて言ってくるが、風邪を引いている為、迫力がない。
これにユイは、なんの悪びれなくそうですよと頷く。
「でもテスカトリポカさんは、具合悪いので悪戯は無しにしますね」
「そりゃあよかった。しようものなら、体調良くなり次第仕返ししてやるところだ」
内心、悪戯しなくてよかったと思いながらもおくびにも出さず、早く良くなりましょうねと言い残して、ユイは部屋を出て行った。
翌日、風邪が無事に治ったテスカトリポカとユイが、仲良く並んで歩いていたとカルデア内で話題になった。
(了)
「んっ……そうしてくれ」
テスカトリポカはよっぽどしんどいのか、弱った目でこちらを見てくる。
いやしかし、サーヴァントが風邪引くなんて珍しいもの……。
ふとそこで、とある悪戯を思い付く。
なにせ、今日はハロウィン。
中々部屋から出て行こうとしないユイに、彼はどうした? としんどそうに問い掛けてくる。
そんな彼に、にっこり笑い今出来ないであろう事を口にした。
「トリックオアトリート」
「お前、俺が出来ない事承知で言ってるだろ?」
思いきり嫌そうに顔顰めて言ってくるが、風邪を引いている為、迫力がない。
これにユイは、なんの悪びれなくそうですよと頷く。
「でもテスカトリポカさんは、具合悪いので悪戯は無しにしますね」
「そりゃあよかった。しようものなら、体調良くなり次第仕返ししてやるところだ」
内心、悪戯しなくてよかったと思いながらもおくびにも出さず、早く良くなりましょうねと言い残して、ユイは部屋を出て行った。
翌日、風邪が無事に治ったテスカトリポカとユイが、仲良く並んで歩いていたとカルデア内で話題になった。
(了)
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