季節は10月初め。


このとある特異点では、寒くもなければ暑いという訳でもない、まさに理想な秋である。


特異点にある温泉宿で、ユイは同行したサーヴァントと一晩過ごす事になった。


それが高杉晋作である。そしてユイの恋人でもある。








「マシュとダ・ヴィンチは行けないの？」

「はい。今回、ダ・ヴィンチさんがどうしても、2人で行ってほしいと」

「何分、人があまり足りていなくてさ。
どうしてもマシュが必要なんだ」


ごめんね、と2人が謝る。


2人が行けないとなると、代わりに誰が来るのだろうか？


「今回の特異点は、そう難しいものじゃないよ。
だからサーヴァント1人でも、対処可能だ」

「つまり、そのサーヴァント含めて、2人で行くと言う事ですか？」


その通りと、ダ・ヴィンチは頷く。


そして動向するサーヴァントが、彼女によって紹介され……。