ささやかな
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「当たらねぇ」
射的に挑戦したはいいもの、ボーは2回もコルクを外していた。
グッドガイ人形に当たらず、2回目は髪を掠っただけ。
「あと1回だな。
ちなみに次の挑戦値段は、かなり高いぞ」
射的の店主がどうせ当てられないとばかりに、ニヤニヤしながら言う。
ボーは腹立つが、相手の思い通りになるのも癪なので、代わりにグッドガイ人形に狙いを定める事で気分を落ち着ける。
出来たら最後の1発で、グッドガイ人形を仕留めたい。
狙うは後方に倒れそうな、頭だ。
しかし今まで狙った相手は、山程いる筈。
なら多少のグラ付きは期待してもいいだろう。
店主の思惑通りになるものかと言う思いと、絶対に当てるという思いを胸に、ボーは引き金を引いた。
無事にグッドガイ人形を手に入れたボーは、そのまま迷いなくユイにあげた。
「ほら、やるよ」
「別にいいのに」
「なら俺貰う! 鼻の上にあるそばかすが可愛い……痛ッ!」
人形へと手を伸ばそうとするレスターの手を、ボーは力一杯叩いた。
「俺はユイの為思って当てたんだ。
お前じゃねぇ」
「ケチンボ」
本気で拗ねてるらしいレスター尻目に、先程より強引にグッドガイ人形を、ユイへ突き付ける。
少し戸惑ったものの、人の行為は無碍に出来ないと思い、素直に受け取った。
「ありがとう、ボーさん」
「……別に」
人形を胸に抱きしめて、正面から花咲く笑顔でお礼言われたボーは、照れ臭そうにそっぽを向く。
そんな2人を、レスターは生暖かい目で見ていた。
その後、ヴィンセントには木彫りの龍を買い、様々な露店巡りをした後に帰ったのだった。
(了)
射的に挑戦したはいいもの、ボーは2回もコルクを外していた。
グッドガイ人形に当たらず、2回目は髪を掠っただけ。
「あと1回だな。
ちなみに次の挑戦値段は、かなり高いぞ」
射的の店主がどうせ当てられないとばかりに、ニヤニヤしながら言う。
ボーは腹立つが、相手の思い通りになるのも癪なので、代わりにグッドガイ人形に狙いを定める事で気分を落ち着ける。
出来たら最後の1発で、グッドガイ人形を仕留めたい。
狙うは後方に倒れそうな、頭だ。
しかし今まで狙った相手は、山程いる筈。
なら多少のグラ付きは期待してもいいだろう。
店主の思惑通りになるものかと言う思いと、絶対に当てるという思いを胸に、ボーは引き金を引いた。
無事にグッドガイ人形を手に入れたボーは、そのまま迷いなくユイにあげた。
「ほら、やるよ」
「別にいいのに」
「なら俺貰う! 鼻の上にあるそばかすが可愛い……痛ッ!」
人形へと手を伸ばそうとするレスターの手を、ボーは力一杯叩いた。
「俺はユイの為思って当てたんだ。
お前じゃねぇ」
「ケチンボ」
本気で拗ねてるらしいレスター尻目に、先程より強引にグッドガイ人形を、ユイへ突き付ける。
少し戸惑ったものの、人の行為は無碍に出来ないと思い、素直に受け取った。
「ありがとう、ボーさん」
「……別に」
人形を胸に抱きしめて、正面から花咲く笑顔でお礼言われたボーは、照れ臭そうにそっぽを向く。
そんな2人を、レスターは生暖かい目で見ていた。
その後、ヴィンセントには木彫りの龍を買い、様々な露店巡りをした後に帰ったのだった。
(了)