隣人の貴方は
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次の朝、ユイは会社に行く前、昨日の事に思いを馳せる。
チャールズの言う通りに、結局風邪だと嘘付いて会社を休んだ。
セブルスがどうなったか、チャールズからの報告はない。
「また待ち伏せされてたら、どうしよう」
チャールズからの報告がないという事は、セブルスはまだ会社にいるからと推測出来る。
不安を胸に、自宅から出ると。
「やぁ、良い天気だな」
チャールズが玄関前にいた。
何かを成し遂げた様な、スッキリした笑顔を浮かべて。
「あ、おはようございます、チャールズさん」
挨拶した後、セブルスがどうなったかを聞くと。
「引っ越したんだ、アイツ」
「は、引っ越した?」
「お前にこれ以上近付くなら、痛い目に遭わせるとちょっと脅したら、涙目で引っ越したんだよ」
証拠に今朝はいないだろ、とチャールズは言う。
確かにいない事はいないが。
「あ、ありがとうございます、色々と。
じゃあ私」
「その前に、ひとつ聞いていいか?」
頷くとチャールズは、とんでもない事を言った。
「ここに住んでいいか?」
「え」
「手続きは済ませてある。あとは君の許可がいる」
勝手にと思ったが、助けてもらった手前、断りにくいという気持ちがあった。
まさに昨日と同じだ。
それに、私は。
知らずのうちに、ユイは構いませんと頷いていた。
「貴方と暮らせるなら、私は構いません」
私は、知らない間にこのチャールズ・リー・レイという男性に、惚れていたのかもしれない。
(了)
チャールズの言う通りに、結局風邪だと嘘付いて会社を休んだ。
セブルスがどうなったか、チャールズからの報告はない。
「また待ち伏せされてたら、どうしよう」
チャールズからの報告がないという事は、セブルスはまだ会社にいるからと推測出来る。
不安を胸に、自宅から出ると。
「やぁ、良い天気だな」
チャールズが玄関前にいた。
何かを成し遂げた様な、スッキリした笑顔を浮かべて。
「あ、おはようございます、チャールズさん」
挨拶した後、セブルスがどうなったかを聞くと。
「引っ越したんだ、アイツ」
「は、引っ越した?」
「お前にこれ以上近付くなら、痛い目に遭わせるとちょっと脅したら、涙目で引っ越したんだよ」
証拠に今朝はいないだろ、とチャールズは言う。
確かにいない事はいないが。
「あ、ありがとうございます、色々と。
じゃあ私」
「その前に、ひとつ聞いていいか?」
頷くとチャールズは、とんでもない事を言った。
「ここに住んでいいか?」
「え」
「手続きは済ませてある。あとは君の許可がいる」
勝手にと思ったが、助けてもらった手前、断りにくいという気持ちがあった。
まさに昨日と同じだ。
それに、私は。
知らずのうちに、ユイは構いませんと頷いていた。
「貴方と暮らせるなら、私は構いません」
私は、知らない間にこのチャールズ・リー・レイという男性に、惚れていたのかもしれない。
(了)