後悔はない
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のぼの家を出て自宅に帰る途中、ユイはボーに聞く。
「ボーさんはさ」
「あ?」
「のぼに何も抱かなかったの? 可愛いなとか……きゃ!」
いきなり手を繋がれて、ユイは思わず足を止める。
不満そうにボーは、
「何だよ、俺の言葉疑ってんのか?」
「そう、じゃないけど……のぼの方が絵は上手いし、可愛いしSNSでも有名だし」
呆れたため息を吐きながら、あのなぁと彼は口にする。
「俺の言葉に嘘は無いし、お前と付き合った事に後悔は無い。
唯一の後悔は、お前に信じてもらえる様な男になれなかった事だな」
最後の言葉に信じてもらえなくて悲しいと言う意思表示を感じ、グサッと胸に刺さる思いがした。
そうだ、私が信じなきゃいけないんだ。
恋人であるボーの言葉を疑った自分が恥ずかしい。
ボーの握られた手を強く握り返し、ユイはごめんねと謝る。
「私、どうかしてた。どうものぼを前にすると、自虐的になるみたいで」
「自分より優秀な奴を前にすると、そうなるのは自然だ。
でも、もう会う事ないんだ忘れろ」
優しく言葉をかけられ、ユイはボーに朗らかな笑みを浮かべるのだった。
「この、のぼって奴を調べろ?」
「そうだ。なんか裏ありそうだし……お前なら調べられるだろ、ヴィンセント」
「調べられるけど、何で自分で調べないの?」
「あいつに迷惑掛けたくねぇ、それだけだ」
「…………兄さんは、本当に優しいね」
(了)
「ボーさんはさ」
「あ?」
「のぼに何も抱かなかったの? 可愛いなとか……きゃ!」
いきなり手を繋がれて、ユイは思わず足を止める。
不満そうにボーは、
「何だよ、俺の言葉疑ってんのか?」
「そう、じゃないけど……のぼの方が絵は上手いし、可愛いしSNSでも有名だし」
呆れたため息を吐きながら、あのなぁと彼は口にする。
「俺の言葉に嘘は無いし、お前と付き合った事に後悔は無い。
唯一の後悔は、お前に信じてもらえる様な男になれなかった事だな」
最後の言葉に信じてもらえなくて悲しいと言う意思表示を感じ、グサッと胸に刺さる思いがした。
そうだ、私が信じなきゃいけないんだ。
恋人であるボーの言葉を疑った自分が恥ずかしい。
ボーの握られた手を強く握り返し、ユイはごめんねと謝る。
「私、どうかしてた。どうものぼを前にすると、自虐的になるみたいで」
「自分より優秀な奴を前にすると、そうなるのは自然だ。
でも、もう会う事ないんだ忘れろ」
優しく言葉をかけられ、ユイはボーに朗らかな笑みを浮かべるのだった。
「この、のぼって奴を調べろ?」
「そうだ。なんか裏ありそうだし……お前なら調べられるだろ、ヴィンセント」
「調べられるけど、何で自分で調べないの?」
「あいつに迷惑掛けたくねぇ、それだけだ」
「…………兄さんは、本当に優しいね」
(了)