君の為なら
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「ご、ごめんなさい。
貴方の気を悪くしたなら」
「全然、そんな事ないよ。寧ろ、予想していた答えだったからね」
優しい声音で囁かれながら、更に力強く抱き込まれれば、自身がした恐ろしい発想などどうでもよくなった。
ヴィンセントがどの様にして、ユイに付き纏っていた男を追い払ったのかは分からない。
だがヴィンセントがもう来ないと言うのなら、安心して大丈夫だろう。
「ヴィンセントさん」
「何、ユイ」
「ありがとう」
何のお礼かはヴィンセントに伝わった筈。
その証拠に、ユイの首元に顔を埋めて、満足気な吐息を出したのだから。
少しヴィンセントの被っている仮面が冷たいのには、物足りなさを感じたのだが。
「うわ、何だこれ」
「何って、貴方の弟が作成したものでしょう?」
更にその日、ヴィンセントとユイが帰った後、ボーとカーリーが追加された蝋人形とやらを見ていた。
「ヴィンセントがやたら自慢気に見てくれって言うから見てみたが………これ無いだろ」
「貴方の弟でしょう。その言い方、失礼よ」
「もしかして俺、余計な事言ったかな」
ボーはヴィンセントがどの様にして、ユイに付き纏っていた男を追い払ったのかは聞かされていない。
ユイ同様に、恐ろしい発想が浮かび、ボーはまさかなと呟いた。
カーリーはそんなボーを、呆れた目で見ていたのだった。
(了)
貴方の気を悪くしたなら」
「全然、そんな事ないよ。寧ろ、予想していた答えだったからね」
優しい声音で囁かれながら、更に力強く抱き込まれれば、自身がした恐ろしい発想などどうでもよくなった。
ヴィンセントがどの様にして、ユイに付き纏っていた男を追い払ったのかは分からない。
だがヴィンセントがもう来ないと言うのなら、安心して大丈夫だろう。
「ヴィンセントさん」
「何、ユイ」
「ありがとう」
何のお礼かはヴィンセントに伝わった筈。
その証拠に、ユイの首元に顔を埋めて、満足気な吐息を出したのだから。
少しヴィンセントの被っている仮面が冷たいのには、物足りなさを感じたのだが。
「うわ、何だこれ」
「何って、貴方の弟が作成したものでしょう?」
更にその日、ヴィンセントとユイが帰った後、ボーとカーリーが追加された蝋人形とやらを見ていた。
「ヴィンセントがやたら自慢気に見てくれって言うから見てみたが………これ無いだろ」
「貴方の弟でしょう。その言い方、失礼よ」
「もしかして俺、余計な事言ったかな」
ボーはヴィンセントがどの様にして、ユイに付き纏っていた男を追い払ったのかは聞かされていない。
ユイ同様に、恐ろしい発想が浮かび、ボーはまさかなと呟いた。
カーリーはそんなボーを、呆れた目で見ていたのだった。
(了)