夜空を彩ろうとも
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花火始まる前に、ユイは彼に花火が好きか聞こうとしたが。
その時、腹に響く様な爆発音が聞こえた。
見ると色取り取りの花火が、夜空を彩ろっている。
赤や青、紫まで--美しく幻想的な光景に、息を呑む。
「綺麗ですね」
「……」
無惨の横顔盗み見ると、僅かであるが紅梅色の目を柔らかく細めていた。
先程までの子供の様な態度はなり潜めたところ見るに、気分転換にはなった様だ。
今なら聞けると、直感的に思う。
互いの距離は近い。声が小さくとも、きっと聞こえる筈。
「無惨さんは、花火は好きですか?」
「嫌いではない。だが特別好きな訳でもない。
たまにふらりとこうして観る事はあっても、誰かと一緒と言う事はなかったがな」
花火から目をユイに写した無惨が、ここに来てようやっと、微かな微笑を浮かべた。
花火によって照らされた無惨は、それは花火に負けず劣らずに美しくて。
思わず涙ぐみそうになったが、なんとか咳払いで誤魔化す。
「コホン。なら気に入ったと言う事ですよね?
でも童磨や配下の方々とはないんですか?」
「繋がりと尊敬は違うだろう。
尊敬はされども、こう言った事を行なう程ではない」
無惨からどこかもの悲しい雰囲気が漂ったのを、ユイは感じ取る。
確かに無惨は、残酷で化け物だ。
だが寂しいと言う感情はある。
誰にも見せないだけで。
ユイが特別無惨に救われたから、かもしれないが1人は寂しいよなと感じる。
1人で今後の事を考えながら花火を観る無惨を想像して、切ない気持ちが溢れ出す。
出来たら彼には人間として生きて欲しい、そして。
「貴方の目的を絶対、叶えましょうね」
「……」
ユイがそう言った時には、再び無惨は花火に視線を戻していた。
どれだけ花火が夜空を彩ろうとも、無惨の未来は彩る事はない。
それは人間でありながら、鬼に協力しているユイもだ。
煉獄と地獄は、いつまでも身近に迫っていた。
(了)
その時、腹に響く様な爆発音が聞こえた。
見ると色取り取りの花火が、夜空を彩ろっている。
赤や青、紫まで--美しく幻想的な光景に、息を呑む。
「綺麗ですね」
「……」
無惨の横顔盗み見ると、僅かであるが紅梅色の目を柔らかく細めていた。
先程までの子供の様な態度はなり潜めたところ見るに、気分転換にはなった様だ。
今なら聞けると、直感的に思う。
互いの距離は近い。声が小さくとも、きっと聞こえる筈。
「無惨さんは、花火は好きですか?」
「嫌いではない。だが特別好きな訳でもない。
たまにふらりとこうして観る事はあっても、誰かと一緒と言う事はなかったがな」
花火から目をユイに写した無惨が、ここに来てようやっと、微かな微笑を浮かべた。
花火によって照らされた無惨は、それは花火に負けず劣らずに美しくて。
思わず涙ぐみそうになったが、なんとか咳払いで誤魔化す。
「コホン。なら気に入ったと言う事ですよね?
でも童磨や配下の方々とはないんですか?」
「繋がりと尊敬は違うだろう。
尊敬はされども、こう言った事を行なう程ではない」
無惨からどこかもの悲しい雰囲気が漂ったのを、ユイは感じ取る。
確かに無惨は、残酷で化け物だ。
だが寂しいと言う感情はある。
誰にも見せないだけで。
ユイが特別無惨に救われたから、かもしれないが1人は寂しいよなと感じる。
1人で今後の事を考えながら花火を観る無惨を想像して、切ない気持ちが溢れ出す。
出来たら彼には人間として生きて欲しい、そして。
「貴方の目的を絶対、叶えましょうね」
「……」
ユイがそう言った時には、再び無惨は花火に視線を戻していた。
どれだけ花火が夜空を彩ろうとも、無惨の未来は彩る事はない。
それは人間でありながら、鬼に協力しているユイもだ。
煉獄と地獄は、いつまでも身近に迫っていた。
(了)