湘北クエスト⁉︎
ここは海辺の田舎町
「ショーホク」
この田舎町に百年もの昔から語り継がれて来た伝説がある。
『太陽の沈みし方角
魔女の呪いにより深い眠りについた国ありけり
呪いを解き、城の塔に眠る美しき姫を目覚めさせたる者
これ、真の勇者とならん』
「我こそが勇者なり!!」
伝説を信じ、町に住む6人の若者が集った。
最初に名乗りを上げたのは身長が2m近くもある、町一番の大男アカギ
ジャングルチックな外観に反して統率力に優れた知恵者である。
彼は幼い頃から「全国制覇」を夢見ている。
破壊力抜群の巨大ハンマーを使っての叩き技が得意だ。
2番目はそのアカギと長年コンビを組む女房役のコグレ
アカギと出会って人生が変わったと豪語する。
アカギの夢に自分の夢を重ねて悦に浸る事が好き。
使用する武器はロッド(杖)
「癒しのエール」で主に後方からの支援を得意とする。
3番目にやって来たのは自称「切り込み隊長」のミヤギ
小柄な体を生かし、目にも留まらぬ速さで両手の短剣を巧みに操り、相手を翻弄する。
また彼は、酒場の女主人アヤコに惚れている。
自転車に乗って現れた4番目の男、ルカワ
趣味は寝る事で、いつもボンヤリしているが
抜群の戦闘能力を持っており、向かうところ敵無し。
使用するのはソード(剣)
その華麗な太刀さばきと美し過ぎる顔立ちで、行く先々で女性達のハートを鷲掴みにしている。
そんなルカワに激しい嫉妬心を抱くのが5番目に来たサクラギ
彼はアカギの妹ハルコに恋心を抱いており
そのハルコが想いを寄せているのがルカワ、という構図だ。
初心者のサクラギはアックス(斧)を使用している。
アカギの次に良い体格をしているので、ただ闇雲に振り回すだけでもかなりの破壊力が見込める。
最後に現れたのはボウ(弓)の使い手ミツイ
離れた場所から確実に敵を射抜く彼の技術は誰も真似出来ない。
ケガが元で一線から去り、荒れた生活をしていたが
現在はすっかり立ち直っている。
ただ、荒れていた自分を必要以上に責める癖があり
もう一度やり直したいと強く願っている。
今宵、6人の若者は白馬にまたがり、西へ向う。
百年前の伝説に導かれ、
彼らの壮大な冒険がここに幕を開けた。
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