今日は厄日だ
ひぃ、ふぅ、みぃ・・・
ひぃ、ふぅ、みぃ・・・
やはり何度数えても変わらない…
雨は当に乾いているはずなのに、藤真の背中はジットリと濡れていた。
まずいな…
この、3:3:1という
圧倒的不利な現状をどう打破する?
健司よ!!
今こそ選手兼監督の底力を見せる時じゃないのか!??
時折とぼけた話を振ってくる牧を愛想笑いであしらいながら、藤真はテーブルの下で指を組み、念を送り始めた。
『ハナガタタカノナガノカズシ
ハナガタタカノナガノカズシ
ハナガタタカノナガノカズシ』
成功すれば3:3:5で、ウチが断然有利…
そう、オレたちがNo.1だ
早く来いよ、おまえら!!
藤真はニヤリと口角を上げた。