清田のナチュラルハイ状態を見た牧は溜め息というには重すぎる息を吐く。





一方、牧の前まで到着した清田は今までの経緯を牧に聞いてもらえる嬉しさ(構ってもらえるもらえる嬉しさとも言う)を全身で現したまま口を開こうとした瞬間




ゴン




牧の拳骨が清田の頭に振り落とされた。





「いったーいっすよ牧さん!！」



「すまん、そのテンションにイラッとして、つい」



「つい、で拳骨はないっす！」



「で、何でお前がB´zごっこをしているのか。お前に聞くまでもない。神に放置されて追いかけたはいいが雨に濡れながら追いかけている行為に楽しみをみいだし始めた所で運悪く俺が通りかかったといった感じか」



「すげー！牧さんエスパーっすか？！」



「お前が単純過ぎるだけだ」





いつもなら雨の中走るなど何馬鹿な
事をしてるのだと怒る牧も傘をさしても意味を為さないこの雨で何時もの冷静さは雨に流されてしまったようである。


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