今日は厄日だ

「いや、改めてな……
日本人でこんなに彫りが深いの、阿○寛か平○堅くらいかって思うぞ?」

「はぁぁぁ!?(;´д`)」




『いきなり何言っちゃってんの!?』状態の池上をよそに、魚住はしげしげと顔を見つめてくる。

そして閃いたように──




「うん、お前の彫りの深さは日本トップクラスだ!
ジュニアじゃまず敵はいないだろう!!」



「はぁぁぁ!?(;´д`)」




何やら勝手に自己完結しちゃった魚住だが、彼的にはスゴい発見をした気分でいる。

よく見れば見るほど、池上の彫りは深い。

美術室に置かれている石膏像の中に、白塗りにした池上を混入させてもバレないんじゃないか……とさえ思えてくる。




いっそ池上を『生ける和製ギリシャ彫刻(?)』として、有料で美術部に貸し出してみるか……
部費の足しになるかもしれないな……




最近、やたらとポカリとレモンの蜂蜜漬けを消費する輩がいるため(仙道とか仙道とか)、
陵南バスケ部の部費が切迫しつつあるのをキャプテン魚住は憂いていた。




「よし池上!お前、明日から美術部に出稼ぎに行ってこい!!」



「ちょっ、お前!マジ何言っちゃってんの!?いやマジで!!」




魚住の突発的不思議ちゃん発言に、ギャル男化の進行著しい池上であった。



そして一方では──




「ぬっ?どこ行くんだ、ミッチー」



「っせぇーな、便所だよ」




湘北テーブルで交わされたこの些細な会話に ビクゥーーΣ( ・Д・)ーーンッ と過剰反応を示す男たちがいた。




(((トイレの神様タイム、キタコレ!!)))




BL三銃士、『トイレ』と言うコアな空間に期待が高まる。




(((行け長谷川っ!!)))




ピッチに選手を送り出す監督のように、赤木が長谷川の背中をグッと押そうとした瞬間──




「あ、俺も行きたい」



「んだよ木暮、ついてくんじゃねーよ」



「いいだろ、別に」




対 三井カップリング候補でダークホース的な人気を誇る木暮 公延が満を持して登場。


(((不良×優等生キタァァーーーーア!!)))

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