今日は厄日だ
新たに登場した桜木に流川
隣では花形が何やら藤真をからかう様子
そして安西がいなくなったことに絶望する三井
そこになだめ役として三井に取り入ろうとする長谷川
喫茶店内のざわめきは増すばかりだったが、この三人は静寂に包まれていた
目を閉じたまま口を開かない赤木を、興味津々の眼差しで見つめる神と仙道
痺れを切らした仙道が、先に口を開いてしまった
「俺が見たところ………やっぱり流川×桜木、かな……?アイツが受けに回るとは思えないし」
「でしょうね。唯我独尊男の受けなんて聞いたことありませんよ」
「…………ぅ………」
「「え?」」
「違うぞ……!奴らは………臨機応変型だ……!!」
「「な、に……!?」」
瞬時に渦中の人物達に目を移すと、その動向を目で追った 桜木がギャーギャー騒ぎを増幅させる中、流川はその後ろで素知らぬ顔 我関せずを貫く流川を見て、仙道は胸を撫で下ろした
「は、ははっ……何を言い出すのかと思ったら赤木さん、冗談は止めて下さいよ。あれの何処に受け要素があるって言うんですか。しかもそんな高度なプレイが奴らに出来るとは、到底思えないですよ」
「流川は攻めるしか能のない男。これは明らかですし」
確かにもともとの性格もあるだろうが、輪の中に全く入ろうとしない流川に神と仙道は安堵した
何が臨機応変型だ この場は桜木に任せて交流を放棄してるだけじゃないか
「違う!よく見ろ!!」
胸を撫で下ろしたのもつかの間、赤木の声に二人は再度流川に目を移す 違う?
一体何が…………
「はぁああうう!?」
奇声を上げた仙道が、わなわなと震えて後退った
そっと背中を手で支えてやると、赤木は汗を垂らしながらニヤリと笑った
「………気付いたようだな、仙道。もはや今の流川はただの受けだ!!」
「どういうことですか!?俺にもわかるように説明を!!」
一人取り残された神は、切羽詰まったように赤木を揺さぶる
赤木に支えられていた仙道がそれと入れ違うように体を離すと、負けを認めるように笑った
「まいったなぁ……まさかあの流川がね……これだからBLは面白い」
全てを悟った仙道に神が詰め寄る
「だから何がどうなったっていうんだ!?」
あのいつも冷静な神が、人目もはばからず取り乱している
そんな神を落ち着かせるように、赤木は肩を叩いてやり、語り始めた
「……流川は何をしてると思う?神よ」
「何って…………みんなの輪に入らずに、呆けているようにしか……」
「違うぞ、あれはあえて入らないのだ!!」
「な!?そんな事がどうしてっ………ただ後ろに突っ立ってるだけじゃ!?」
「それも違う。あれはただの後ろじゃない。よく見ろ、三歩後ろだ!!」
「さ、三歩……?それがどうしっ…………はぁあああああああ!!!!」
ようやく気付いた神の背中に、稲妻が走った
赤木と仙道は顔を見合せ頷いた
「そうだ……あれは亭主の戯れを三歩後ろに引いたところから見守る………妻の形だ!!!」
「亭主関白かぁああああ!!!」
目の前の光景に衝撃を受け、神は膝から崩れ落ちた .
そして安西がいなくなったことに絶望する三井
そこになだめ役として三井に取り入ろうとする長谷川
喫茶店内のざわめきは増すばかりだったが、この三人は静寂に包まれていた
目を閉じたまま口を開かない赤木を、興味津々の眼差しで見つめる神と仙道
痺れを切らした仙道が、先に口を開いてしまった
「俺が見たところ………やっぱり流川×桜木、かな……?アイツが受けに回るとは思えないし」
「でしょうね。唯我独尊男の受けなんて聞いたことありませんよ」
「…………ぅ………」
「「え?」」
「違うぞ……!奴らは………臨機応変型だ……!!」
「「な、に……!?」」
瞬時に渦中の人物達に目を移すと、その動向を目で追った 桜木がギャーギャー騒ぎを増幅させる中、流川はその後ろで素知らぬ顔 我関せずを貫く流川を見て、仙道は胸を撫で下ろした
「は、ははっ……何を言い出すのかと思ったら赤木さん、冗談は止めて下さいよ。あれの何処に受け要素があるって言うんですか。しかもそんな高度なプレイが奴らに出来るとは、到底思えないですよ」
「流川は攻めるしか能のない男。これは明らかですし」
確かにもともとの性格もあるだろうが、輪の中に全く入ろうとしない流川に神と仙道は安堵した
何が臨機応変型だ この場は桜木に任せて交流を放棄してるだけじゃないか
「違う!よく見ろ!!」
胸を撫で下ろしたのもつかの間、赤木の声に二人は再度流川に目を移す 違う?
一体何が…………
「はぁああうう!?」
奇声を上げた仙道が、わなわなと震えて後退った
そっと背中を手で支えてやると、赤木は汗を垂らしながらニヤリと笑った
「………気付いたようだな、仙道。もはや今の流川はただの受けだ!!」
「どういうことですか!?俺にもわかるように説明を!!」
一人取り残された神は、切羽詰まったように赤木を揺さぶる
赤木に支えられていた仙道がそれと入れ違うように体を離すと、負けを認めるように笑った
「まいったなぁ……まさかあの流川がね……これだからBLは面白い」
全てを悟った仙道に神が詰め寄る
「だから何がどうなったっていうんだ!?」
あのいつも冷静な神が、人目もはばからず取り乱している
そんな神を落ち着かせるように、赤木は肩を叩いてやり、語り始めた
「……流川は何をしてると思う?神よ」
「何って…………みんなの輪に入らずに、呆けているようにしか……」
「違うぞ、あれはあえて入らないのだ!!」
「な!?そんな事がどうしてっ………ただ後ろに突っ立ってるだけじゃ!?」
「それも違う。あれはただの後ろじゃない。よく見ろ、三歩後ろだ!!」
「さ、三歩……?それがどうしっ…………はぁあああああああ!!!!」
ようやく気付いた神の背中に、稲妻が走った
赤木と仙道は顔を見合せ頷いた
「そうだ……あれは亭主の戯れを三歩後ろに引いたところから見守る………妻の形だ!!!」
「亭主関白かぁああああ!!!」
目の前の光景に衝撃を受け、神は膝から崩れ落ちた .