今日は厄日だ

「2人とも落ち着いて下さいよ
ハァ、これだから素人さんは」

「でも、そーゆぅ神くんも鼻血…」

「え?…うそォ」

仙道に指摘を受けた神は慌ててテーブルに置いてある紙ナプキンを鼻の穴に突っ込んだ

…痛い

鼻血を止めるにはちょっと不向きな硬めの紙ナプキン

でもメモ紙にはなりそうだな
さっき赤木さんも何か書いていたし

神はおもむろにもう一枚、紙ナプキンを手に取ると制服の内ポケットからペンを出した

「神、何する気だ?」

赤木の鼻息が荒い

「面白い事?」

キラリと瞳を輝かせた仙道

が、そのどちらもスルーして
神はサラサラとペンを走らせる

____________

花形(攻)X藤真(受)
長谷川→三井→安西(帰宅)
____________

「で?
桜木と流川はどうなんです?
全部知ってるんですよねぇ」

神は長い指でクルクルとペンを回しながらドングリ眼でギョロリと2人を見やる

「話して、もらえますよね?
…あ、先に言っときますけど
隠してもムダですから」

((尋問かよォォォォオ!!!))

ニコニコしているけれど
これは100パー刑事の目だ

こちらの出方次第で、いつブチキレてテーブルを叩いてもおかしくない

そんな狂気を孕んだ笑顔

思わず、コイツとだけは友達になりたくねぇわ~と思っちゃう赤木と仙道であった


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