今日は厄日だ
「待ちくたびれましたよ」
神はにっこりと笑顔を浮かべながら確かにそう言った。
突然会話に加わってきた神に二人は顔には出さずに心の中で動揺する。 「腐」たるもの簡単には表には出さないのだ。 しかしそんな隠された動揺など神にとって読み取るのは造作ない事であった。
「本当に待ちくたびれましたよ」
「どういう意味だ、神」
多少なりとも困惑する赤木だが、仙道は神に向けて不敵な笑みを浮かべる。
「なるほどね。俺と赤木さんのアイコタクトを読んでいたってわけか」
「なんだと!!」
「流石仙道さん。察するのが速いね」
そう、神は見ていた。 赤木と仙道のアイコタクトを。 そして全て読み取っていた。 二人の無言の会話を。 三井と長谷川の攻防に萌えつつ、赤木と仙道が燃え上がるのを楽しんでいたのである。
「神、お前、全て読んでいたというのか…」
「それだけじゃないですよ、赤木さん。コイツ、花形さんがくるのを読んでやがった」
「な、に!?!?」
「流石、陵南の仙道は勘が鋭いなぁ」
たいした情報を与えていなかったにも関わらず神の意図を読み取った仙道。 しかしそんな読みに対しても神は笑顔を崩さない。
「当然、花形さんは来ると思ってましたよ。 藤真さんは心の底から花形さんが来るのを待っていました。 藤真さんは口には出してなかったですけどね… でもそんなのすぐに判りましたよ。 そしてその願いに対して応えるのが真の『コンビ』じゃないですか。 花形さんなら感じとってくれると信じてましたよ」
((な、なんだとーーー!?!? 藤真の花形への思いを感じ取ったばかりか、花形との強い信頼関係まで察知するとは! 物凄い力だ!!コイツ、只者じゃねぇ!!))
赤木と仙道に稲妻が走る。 二人の目は完全に白目である。
((神、恐ろしい子!!))
「やだなぁ、そんなに恐縮しないで下さいよ。俺だってたしなむ程度ならやってますよ」
((コイツまたも読んでやがったぁぁぁ!))
「もしよかったら通販委託もしてますから後で教えますね。 あ、でも、もしかしたら在庫少ないかもしれないんでその時は言って下さい。 俺の手持ちでよかったら差し上げます。」
((しかもそこそこやりこんでるぞ!!))
神、やはり侮りがたし。 もっと精進せねばと誓う二人であった。
「でもね、俺が待ってるのは花形さんだけじゃないんですよ」
「なに!まだ誰かいるというのか!」
「やだなぁ、とぼけちゃって。 最強の二人がいるじゃないですか。 この物語で最強にして最高の二人が」
「なんだと?」 その時であった。 花形がぶち破った窓から覗き込む二つの影が見えた。
「ぬ?今ここにショーヨーのメガネが飛び込んでいくのが見えたが…」
「てめーの目の錯覚じゃねーのか」
「錯覚で窓が割れるわけねぇだろうが!このキツネが!!」
「ふぅ…やれやれ」
赤木と仙道にまたもや稲妻が走る。
((き… キターーーー!!! 様々な要素てんこ盛りの最強コンビ来たーーー!!!))
「あれ?役者が揃ったね」
待ってましたとばかりに神はにっこりと微笑んだ。
.
神はにっこりと笑顔を浮かべながら確かにそう言った。
突然会話に加わってきた神に二人は顔には出さずに心の中で動揺する。 「腐」たるもの簡単には表には出さないのだ。 しかしそんな隠された動揺など神にとって読み取るのは造作ない事であった。
「本当に待ちくたびれましたよ」
「どういう意味だ、神」
多少なりとも困惑する赤木だが、仙道は神に向けて不敵な笑みを浮かべる。
「なるほどね。俺と赤木さんのアイコタクトを読んでいたってわけか」
「なんだと!!」
「流石仙道さん。察するのが速いね」
そう、神は見ていた。 赤木と仙道のアイコタクトを。 そして全て読み取っていた。 二人の無言の会話を。 三井と長谷川の攻防に萌えつつ、赤木と仙道が燃え上がるのを楽しんでいたのである。
「神、お前、全て読んでいたというのか…」
「それだけじゃないですよ、赤木さん。コイツ、花形さんがくるのを読んでやがった」
「な、に!?!?」
「流石、陵南の仙道は勘が鋭いなぁ」
たいした情報を与えていなかったにも関わらず神の意図を読み取った仙道。 しかしそんな読みに対しても神は笑顔を崩さない。
「当然、花形さんは来ると思ってましたよ。 藤真さんは心の底から花形さんが来るのを待っていました。 藤真さんは口には出してなかったですけどね… でもそんなのすぐに判りましたよ。 そしてその願いに対して応えるのが真の『コンビ』じゃないですか。 花形さんなら感じとってくれると信じてましたよ」
((な、なんだとーーー!?!? 藤真の花形への思いを感じ取ったばかりか、花形との強い信頼関係まで察知するとは! 物凄い力だ!!コイツ、只者じゃねぇ!!))
赤木と仙道に稲妻が走る。 二人の目は完全に白目である。
((神、恐ろしい子!!))
「やだなぁ、そんなに恐縮しないで下さいよ。俺だってたしなむ程度ならやってますよ」
((コイツまたも読んでやがったぁぁぁ!))
「もしよかったら通販委託もしてますから後で教えますね。 あ、でも、もしかしたら在庫少ないかもしれないんでその時は言って下さい。 俺の手持ちでよかったら差し上げます。」
((しかもそこそこやりこんでるぞ!!))
神、やはり侮りがたし。 もっと精進せねばと誓う二人であった。
「でもね、俺が待ってるのは花形さんだけじゃないんですよ」
「なに!まだ誰かいるというのか!」
「やだなぁ、とぼけちゃって。 最強の二人がいるじゃないですか。 この物語で最強にして最高の二人が」
「なんだと?」 その時であった。 花形がぶち破った窓から覗き込む二つの影が見えた。
「ぬ?今ここにショーヨーのメガネが飛び込んでいくのが見えたが…」
「てめーの目の錯覚じゃねーのか」
「錯覚で窓が割れるわけねぇだろうが!このキツネが!!」
「ふぅ…やれやれ」
赤木と仙道にまたもや稲妻が走る。
((き… キターーーー!!! 様々な要素てんこ盛りの最強コンビ来たーーー!!!))
「あれ?役者が揃ったね」
待ってましたとばかりに神はにっこりと微笑んだ。
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