今日は厄日だ
「どうも、お久しぶりです。藤真さん」
神の肩を叩いたのは海南のライバル校である翔陽のキャプテン、藤真だった。藤真はふーっ、と息を吐くと神を見上げた。
「久しぶりだな、神。電車止まっちまってどうしようもないから降りてきたんだ。――でもすごい行列だな、バスもタクシー待ちも。こりゃ当分身動きとれそうにないな」
周りの惨状を見て覚悟を決めたのか、藤真は神に問いかけた。
「神、これからどうする?お前も帰るあて、無いんだろ?」
「はい…どこか店でも入って、様子見ようかと」
「――じゃあ、俺も一緒していいか?とりあえず一息つきたいよな」
神はコクリと頷いた。お互いの意見が一致したところで空いてそうな店へと歩き始める。
藤真と神、2人が並ぶと女の子達の目を引くが、台風というイレギュラーな事態に周りもそれどころでは無いようだ。彼らは何の足止めもくらうことなくある喫茶店に入った。
神の肩を叩いたのは海南のライバル校である翔陽のキャプテン、藤真だった。藤真はふーっ、と息を吐くと神を見上げた。
「久しぶりだな、神。電車止まっちまってどうしようもないから降りてきたんだ。――でもすごい行列だな、バスもタクシー待ちも。こりゃ当分身動きとれそうにないな」
周りの惨状を見て覚悟を決めたのか、藤真は神に問いかけた。
「神、これからどうする?お前も帰るあて、無いんだろ?」
「はい…どこか店でも入って、様子見ようかと」
「――じゃあ、俺も一緒していいか?とりあえず一息つきたいよな」
神はコクリと頷いた。お互いの意見が一致したところで空いてそうな店へと歩き始める。
藤真と神、2人が並ぶと女の子達の目を引くが、台風というイレギュラーな事態に周りもそれどころでは無いようだ。彼らは何の足止めもくらうことなくある喫茶店に入った。