「トランクスさん・・・！？」

突然現れたトランクスに驚きもしたが、それよりも気まずい思いの方が強く、メディカはトランクスの方を向くと

「ちょっと眠れなくて・・・。あ、でも、もう中に入ります。」

と、眉を寄せ笑顔を作ると、家の方へと足を踏み出した。

すると

「あの・・・よかったら少し話しませんか？」

トランクスの穏やかな声が聞こえ、メディカが踏み出した足を止めトランクスを見上げると、そこには困った様に微笑んでいる顔があった。

その表情に胸がキュッと痛むのを感じながら

「・・・はい。」

と答えると

「よかった・・・。メディカさんと話しがしたかったんです。今日はあまり話せなかったので・・・。」

照れた様に笑うトランクスに、ますます胸が痛むのを感じながら、黙って見つめていると

「パオズ山は星が綺麗なんです。子供の頃に初めて見た時、すごく感動したのを覚えてます。」

満天の星空を見上げ、そう言った後

「昨日、メディカさんが星が好きだと聞いて、パオズ山の星空を一緒に見たいと思ったんですけど・・・まさかこんなに早く実現するとは思いませんでした。」

その向けられた言葉と笑顔にドキリとし、戸惑いながら

「・・・そうなんですか・・・。」

としか答えられず、そのままトランクスを見つめていると

「ええ。だから、今こうしてメディカさんと一緒に見ることが出来て嬉しいです。」

トランクスはその青い瞳で、真っ直ぐにメディカを見つめ微笑むのだった。