トランクスと悟天がリビングに戻ると、メディカたち女性３人がテーブルを囲んでいた。

トランクスがふとメディカの方を見ると、彼女はこちらを見つめていた。が、その視線は先程までとは違い、自分たちを窺う様なものだった。

それをトランクスは居心地悪く感じたのだが、悟天は気付かないのか気にしていないのか

「トランクスもコーヒー飲むだろ？」

と言うと、コーヒーを淹れ始めるのだった。

「あ、ああ・・・。」

そう言って少し離れたソファの方に座ると、メディカが抱いている誤解をどうやって解こうかと、トランクスは頭を巡らし始めた。

まさか悟天に嫉妬していましたなんて事を打ち明けられる筈もなく、トランクスはどう言えばいいのかと頭を抱えるのだった。

一方メディカは、さっきチチとビーデルから聞いた話しを、何とか整理しようと必死になっていた。

あまりにも壮大な内容なだけに、情報処理が追いつかず、一旦考えるのを止め冷めたコーヒーを一口飲み込んだ。

そして、何気なくトランクスへと目を向け

（サイヤ人・・・か。私たちと、何も変わらない・・・よね？）

と、マグカップ片手にぼんやりと見つめていると、バチリとトランクスと目が合ってしまい、何気なく逸らすとまたコーヒーを一口飲み込むのだった。

目が合えばいつも微笑んでくれる筈のメディカだが、やはり今日はそうでない事にグサリと深いダメージを受けると

（ダメだ・・・。早く何とかしないと・・・！）

と、この状況に耐えられなくなりつつあるトランクスだった。