目に映る滝の流れの力強さに、メディカは顔を輝かせた。

上空から見たそれは、細い筋が輝きとても優雅に見えたのだが、実際近くで見ると轟々と力強い音を立てて流れ落ちている。

「すごい・・・。」

その美しくも力強い水の流れに圧倒されながらも見惚れていると

「はい、到着！」

地上に降ろされ、確かな地面の感触に安堵してから

「ありがとう、悟天君。あの・・・重たかったでしょ？」

と、恥ずかしそうにするメディカに

「ぜーんぜん！メディカちゃん１人ぐらい、平気だよ！それより、飛んでみてどうだった？」

と、悟天はニコリと笑顔を向けた。

「うん。初めはビックリしたけど、すっごく眺めも良かったし、気持ち良かったよ！」

「うんうん！ホント、いい眺めだったよねー。」

と相槌を打つ悟天のニヤついた顔を、地上に降りたトランクスは訝しげに見つめるのだった。

「なかなかイイとこじゃない。」

ブラは滝を眺め、満足そうに言うと

「どう？スゴイだろ。ここは秘密の場所なんだよねー。」

そう得意気に言う悟天に

「そっ、悟天おじさんが好きな女の子を連れて行くんだって言ってた、とーっておきの場所だもんね！」

そう言うパンのセリフに微妙な緊張感が走り、さすがの悟天も顔を引き攣らせた。

「あら。そーなの、悟天さん？」

小悪魔の様な微笑みを向けるブラに

「えっ、いや・・・！それくらいとっておきの秘密の場所だっていうことだよ！！」

悟天は親友から放たれる殺気を感じながら、大慌てでパンの言葉を否定するのだった。