メディカを庇う様に言った台詞だったが（酷い男だと思われるのだろうな・・・。）と、トランクスが覚悟していると

「先生や看護師さんにも、同じことを言われました・・・。私の所為じゃない、誰の所為でもないって・・・。」

メディカはトランクスを見ると、眉を寄せて微笑むのだった。

「メディカさん・・・。」

「すみません・・・。ありがとうございます、話し聞いて下さって・・・。駄目ですね、これからこんな事まだまだあるのに。慣れて行かないと駄目なのに・・・。」

寂しそうに微笑みながら言ったメディカの言葉に、トランクスは表情を険しくした。

「人が死ぬことに慣れるなんて、そんな人はいませんよ・・・！」

今まで聞いたことのないトランクスの冷たく強い口調に、メディカはビクッと身体を震わせた。

「トランクスさん・・・？」

トランクスを見ると、その瞳は怒っているのだろう。先程までの穏やかなものとは違い、射る様な強い瞳でメディカを見据えている。

「さっき言いましたよね。人を助けたいって。・・・だから医者になったんですよね？・・・人が死ぬことに慣れていく様な人に、俺は医者になって欲しくありません！」

メディカは目を大きく見開き、驚いた顔でトランクスを見つめた。

「人が死んでいくことに慣れるなんて、そんな事言わないで下さい！・・・メディカさんは、これからたくさんの人の命を助ける医者になるんですよね？だから・・・！！」

と言いかけ、トランクスはメディカを見つめながらハッとした。