カルテ34

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これまで、科学の専門誌等で祖父についての記事やレポート等は目にしたことはあったが、どれも主に発明や研究の成果を称えたものばかりだった。

しかしこの本は、著者が祖父と対談し、主にその人間性について記されていた。

トランクスの中で祖父は、いつもマイペースで子供だった自分にオモチャを作ってくれたり、中庭で様々な生き物を飼うなど、生命を大切にする優しい人だった。

そんな祖父が天才的な科学者だと思いだしたのは、実は最近になってから・・・。そう、自分がカプセルコーポレーションの社長という任を背負ってからの様に思う。

ページを捲りながら、今までとは違った視点から描かれている祖父の姿が興味深く、身内では気付かなかった科学者として、また1人の人間としての祖父の姿を垣間見ることが出来、トランクスは300ページにも満たないその本を、祖父のことを思い出しながら読み耽った。

そして読み進める程に、祖父の科学者としての偉大さ、人としての柔軟さ深さがトランクスの内に刻み込まれていったのだった。



読み終わり本を閉じると、トランクスは小さく息を吐いた。

興味深い本だったと思う反面「読まなければよかった・・・。」という、後悔の念がふつふつと湧き上がってくる。

トランクスはこの本に記された祖父を誇らしく思いながらも、自分の無能さを突き付けられた様な気がして、心の奥にあった劣等感が大きく膨らんでいくのを感じると、気持ちを切り替えようと席を立った。

そして、次に手にしたのは、宇宙についてのレポートやコラムなどが載った、カラーページで構成された専門誌だった。
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