「おはよー！・・・って。あら？ゴメンナサーイ、お邪魔だったかしら？」

と言うブラの声がして、トランクスは続く言葉を慌てて飲み込んだ。

「ブラちゃん、おはよう。」

柔らかい笑みをブラに向けるメディカを、ガクリと音がしそうな程落胆し見つめるトランクスに、メディカは気付くことなく立ち上がると

「今からコーヒー淹れるけど、ブラちゃんも何か飲む？淹れて来るよ。」

と、優しい笑みを見せるのだった。

「ありがとう。じゃあ、レモンティーにしようかしら。」

「分かった。待っててね。」

そう言ってキッチンへと入って行くメディカの後ろ姿を見つめ、打ちひしがれていると

「お兄ちゃんてば、タイミング悪いんだから。」

そう言ってクスリと笑う妹に

（どっちがだーーーっ！！）

と、フォークを握り締め、トランクスは声無き叫びを上げるのだった。




「ねぇ、お姉ちゃん。休暇中は何か予定あるの？」

と、さらっと尋ねるブラをトランクスが恨めしそうに見つめていると

「さっきトランクスさんにも聞かれたんだけど、特にはなくて・・・。」

「そうなの？！じゃあ、またお買い物に行きましょう！！」

パッと明るい表情を見せるブラに

「うん、いいよ！あ、でも今日はちょっと図書館に行きたいの・・・。だから、今日以外の日ならいつでもいいよ。」

「分かったわ！また、お姉ちゃんとお買い物出来るなんて楽しみ！！」

と、嬉しそうな妹の姿に、さっきの##RUBY#蟠#わだかま##りが消えていくのを感じ、トランクスは妹への甘さに我ながら呆れるのだった。