ある晩、リビングのソファではブラが南の島での出来事をメディカとトランクスに話していた。

「でね、そのお店のパフェが信じられないくらい大きくて有名なの！」

「へぇ、そんなに大きいの？」

「あんまり大きいと食べられないんじゃないのか？」

「そう！だから、未だに完食した人がいないらしいの。でも、ブラにはパパがついてるじゃない？きっと完食してくれると思ってたら、さすがパパでしょ！全部食べてくれたの！！もちろんブラも頑張ったわよ。」

そうニコニコと嬉しそうに話す妹に

「へ、へー。父さんがパフェ・・・。」

「ベジータさん、甘い物も大丈夫なんだ・・・。」

と、２人が絶句気味に感想を述べると

「あ、写真撮ってきたの！ちょっと待ってて、部屋から持って来るわ！」

ブラは嬉しそうにソファから立ち上がり、リビングを飛び出して行くのだった。

「ふふっ。ブラちゃん、楽しかったみたいですね。」

と笑うメディカに

「ええ。父さんも意外と楽しめたのかもしれません。父さんがパフェ食べてるところ見たかったなー。」

「ベジータさんがパフェ・・・可愛いかも。私も見たかったです。」

クククと２人で想像して笑っていると

「ベジータさんはブラちゃんの願い事なら、何でも叶えてくれそう。いいお父さんですね。」

そう言ってメディカが微笑むと

「はは。ブラには甘いですから。」

父親は娘に対してみんなそうなのだろうと思いながら

「メディカさんのお父さんはどんな人ですか？」

と尋ねると、メディカは「うーん」と視線を上に向けたのだった。