恥ずかしそうに顔を背ける親友に

「よし、正解だな！で、他には？」

ニシシと笑うと、トランクスはたじろぎながら

「他って何だよ・・・。」

怪訝そうに悟天を見つめた。

「だから、メディカちゃんのどういうとこがいいのかってことだよ！やっぱり、顔？それともあの柔らかそうな胸？」

ニシシと厭らしい笑みを向ける悟天にイラッとし

「優しくて気遣いも出来るし、あと家庭的なところだよ。それに仕事に対して一生懸命なところとか、何でも受け入れてくれる心の広さとか・・・。」

言ってるうちに段々恥ずかしくなりながらも思いつく限り全部言い切り悟天を見ると、親友はじとりとした顔でこちらを見つめていた。

「チェッ！何だよ。めちゃくちゃメディカちゃんのこと好きじゃん！！何か腹立ってきた。」

「はぁ？！悟天が言えって言うから言ったんだろ・・・！」

「ふん！いいよな、一緒に住んでるから俺が知らないメディカちゃんのことたくさん知っててさ！」

「何だよ？！何で怒ってるんだよ・・・って、おい、まさか悟天・・・！？」

「メディカちゃんのこといいなと思ってるのはトランクスだけじゃないんだからな！俺だって、メディカちゃんの癒される笑顔とか、優しいところとか、たまに見せる寂しそうな顔とか、さらさらした髪とか、あの無防備さとか堪らないんだからな！」

そう言い切った悟天にトランクスは動揺すると、それを察知した悟天は

「言っただろ。恋はゲームなんだから、ライバルが多い方がもっと燃えるだろ？じゃ、そーいうことで。ヨロシクね、トランクス！」

意地悪く笑いながらリビングを後にする悟天の背中を見つめ、トランクスは思いっきり顔を引き攣らせるのだった。



～おまけ～

「アハハ！焦ってたなー、トランクス！！勝ち目のない恋はしないって言ったのに。ま、いいや。しばらく遊ばせてもらうか。」

悟天はニシシとほくそ笑みながら、今晩の寝床である、ゲストルームへと向かうのだった。