「ブルマはあぁ見えて案外照れ屋でカワイイんだぜ。特にベッドの中ではな。」

とニヤリと答えたヤムチャに、トランクスは（・・・最悪だ・・・！）と顔を思いっきり引き攣らせ、ガクリと項垂れるのだった。

この世の中に、自分の母親のアノ時の様子を知りたい奴などいる筈がない・・・。

そんなトランクスに同情しながら

「も、もういいですって、ヤムチャさん・・・！俺も想像しちゃうんで、やめて下さいよ・・・。」

と、クリリンもげんなりした顔を浮かべる隣では、悟天がニヤニヤとヤムチャの次の爆弾発言を待つのだった。

そんな悟天に

「おい、悟天。それ以上聞くとトランクスが黙ってないぞ。」

クリリンはわなわなと震えるトランクスを気にしながら助言すると、そんな親友の様子にさすがにマズイと思ったらしく

「はは、そ、そうだね。」

と、誤魔化す様に笑うと、話題を変える為に親友が一番大人しくなるであろうメディカの話題をまた持ち出したのだった。

「でもさ。ホントにトランクスはメディカちゃんのどこがいいんだよ。今までトランクスが付き合ってたタイプと全然違うじゃん。」

「そうなのか？」

「そうなんですよ。今まではちょっと気の強そうな美人な子ばっかりだったのに。メディカちゃんみたいなタイプは初めてだよね？」

不思議そうな顔を向ける親友に

「だ、だからもういいだろ・・・！って言うか、絶対言わないからな。」

そう言うと、トランクスは真っ赤な顔をぷいっと向け、ドリンクの並ぶテーブルの方へと歩いて行くのだった。

その後ろ姿を見つめながら

「何だよ、ガキじゃあるまいし・・・。なぁ？」

「ホントだよ・・・。まったく・・・。」

「でも、何だろな・・・。何か、羨ましいな。」

と、ヤムチャ・悟天・クリリンの３人は初々しいトランクスの様子に、甘酸っぱい気持ちが込み上げてくるのだった。