ブルマの誕生日会もそろそろ終わりを向かえようかという頃―。

「で、トランクス。メディカちゃんのどこに惚れたんだ？」

ニヤニヤした顔を向けるクリリンに

「えっ？！ど、どこって・・・。」

そうたじろぐと

「俺も知りたいな、それ。おい、トランクス教えろよ。」

ヤムチャまでもが楽しそうな顔を向けてくるのを、トランクスは顔を赤く染めつつ引攣らせた。

「そうだよ、トランクス！いい加減教えろよー。親友なんだからさ、何でも話してくれる筈だろ。」

ニヤリとした顔で言う悟天に少々ウザさを滲ませていると

「やっぱ、まずは見た目か？美人だしな。」

そう言ったクリリンに

「美人ていうか、可愛いじゃないか？」

ヤムチャは遠くのメディカを窺いながら言うと

「うん、俺も可愛いだと思うな。メディカちゃんは可愛くて、優しくて、癒される感じがいいよね！」

「可愛いか・・・。ま、癒されるってのは分かるよ。雰囲気が柔らかいもんな。それが１８号とは違うところだな。」

ハハハと笑うクリリンに

「そんなこと言ってるけど、クリリンは１８号の美人で気の強いとこに惚れたんだろ？」

ヤムチャがニヤリと口角を上げると

「えっ！？い、いや、それだじゃないですよ。ああ見えて１８号は毎日弁当作ってくれたり、落ち込んでたら励ましてくれたり、結構優しいとこがあるんですから！」

さり気なく惚気るクリリンに

「へぇー、あの１８号がか？何か意外だな。クリリンを顎で使って、思いっきり尻に敷いてるとばかり思ってたぜ。」

と、ヤムチャは意外そうな顔を遠くの１８号へと向けるのだった。