カルテ29
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「やあ、今日はメディカ君が当直だったね。」
医局の入口からした声に目を向けると、ファイルを抱えたホスピが入って来た。
「あ、お疲れさまです!」
メディカが慌てて背もたれから上体を起こすと
「入力は終わったかい?」
と、ホスピは相変わらずのんびりとした口調で、メディカのデスクより少し離れた自分のデスクにファイルを置いた。
「はい。今日は特殊な症例はなかったので。」
「そう・・・。」
そう言った後、メディカの方をじっと見るホスピの視線に気付き
「・・・何でしょうか?」
メディカは居心地が悪そうに尋ねると
「・・・持ち直したんだね。」
「えっ・・・?」
「先週のことで心配したんだけど。もう大丈夫そうだね。」
穏やかに微笑むその顔に
「はい・・・。ご心配おかけしました。」
と、メディカは弱い笑顔で答えると
「何?ボーイフレンドにでも慰めてもらったの?」
穏やかな笑顔のまま、不意打ちの様に飄々と尋ねてきた初老の医師に
「ち、違います!そんな人いませんから!!」
メディカはギクリとした心を隠す様に、強い口調で否定するのだった。
ホスピはそんなメディカをじっと見つめたまま
「何だ。違うの。」
つまらなそうに言うと、メディカから視線をデスクへと戻し、椅子に座ると先程置いたファイルを捲り始めた。
そんなホスピの背中をじとりと睨む様に見つめた後、メディカも担当患者の個人ファイルに手を伸ばし目を通し始めるのだった。
医局の入口からした声に目を向けると、ファイルを抱えたホスピが入って来た。
「あ、お疲れさまです!」
メディカが慌てて背もたれから上体を起こすと
「入力は終わったかい?」
と、ホスピは相変わらずのんびりとした口調で、メディカのデスクより少し離れた自分のデスクにファイルを置いた。
「はい。今日は特殊な症例はなかったので。」
「そう・・・。」
そう言った後、メディカの方をじっと見るホスピの視線に気付き
「・・・何でしょうか?」
メディカは居心地が悪そうに尋ねると
「・・・持ち直したんだね。」
「えっ・・・?」
「先週のことで心配したんだけど。もう大丈夫そうだね。」
穏やかに微笑むその顔に
「はい・・・。ご心配おかけしました。」
と、メディカは弱い笑顔で答えると
「何?ボーイフレンドにでも慰めてもらったの?」
穏やかな笑顔のまま、不意打ちの様に飄々と尋ねてきた初老の医師に
「ち、違います!そんな人いませんから!!」
メディカはギクリとした心を隠す様に、強い口調で否定するのだった。
ホスピはそんなメディカをじっと見つめたまま
「何だ。違うの。」
つまらなそうに言うと、メディカから視線をデスクへと戻し、椅子に座ると先程置いたファイルを捲り始めた。
そんなホスピの背中をじとりと睨む様に見つめた後、メディカも担当患者の個人ファイルに手を伸ばし目を通し始めるのだった。