そんなブルマにメディカが目を丸くしていると

「どうしたの？そんな顔して。」

ブルマのいつもの軽い調子に

「えと、その・・・。別れてからも、ヤムチャさんと仲が良いのがスゴイなと思って・・・。あの、ベジータさんはそのことご存知なんですか・・・？」

と、言い淀むメディカに

「あぁ、知ってるわよ。ベジータがウチに来た時はまだ付き合ってたから。ふふっ・・・ヤムチャね。そうね。別れてからも、あいつ私のこと心配して助けてくれたりするのよ。そこが憎めないところよね。あの女癖の悪ささえなければ本当にイイ奴なんだけど・・・。」

そう言うとメディカの向かいのソファに腰を下ろし、手にしていたアイスコーヒーを口にしてから

「ま、メディカちゃんもアイツにだけは気を付けなさい。歳の差とか気にしないタイプだから。」

と、付け加えた。

元ガールフレンドだからこそ言えるのであろうヤムチャの人柄を聞きながら、メディカはヤムチャは今でもブルマのことを想っているのだろうなと思い、そして２人の過去を知りながらも、仲間の１人として未だ交流を許しているベジータの器の大きさに感嘆するのだった。

（て言うか、ベジータさんてブルマさんが自分以外の男の人になびかないって自信あるんだろうな・・・。うん、きっとそうだ・・・！）

そんなことを思い、メディカが密かにニヤニヤしていると

「で、メディカちゃんはどうなの？」

とても楽しそうな顔を向けてきたブルマに

「へ？」

と、メディカは間抜けな声を出すのだった。