その顔に、メディカが乾いた笑みを浮かべていると

「メディカちゃん、男を落とすなんて簡単よ。大抵の男は下心で生きてるんだから。そこを利用すればいいの！」

突然ブルマの指南が始まり、メディカは「は、はぁ・・・。」と、引き攣った笑顔で返事を返すと

「でも、そんな男を捕まえてもその程度の男なのよね。いい？ホンモノは見極めが大事よ！！」

そう言い切ると、ブルマは苦々しい顔で

「メディカちゃんには、私みたいに無駄な時間を費やして欲しくないから。」

と、続けるのだった。

そんなブルマを、メディカが不思議そうに見つめていると

「あ、ごめんね・・・！ついヤムチャとのこと思い出しちゃって。」

苦笑いを浮かべるブルマの口から突然ヤムチャの名前が出てきて、更に不思議そうな顔を向けると

「あ、そうね。言ってなかったかしら？私、むかしヤムチャと付き合ってたのよ。」

と、ブルマが何てことないというふうに言った台詞に、メディカは「えっ・・・？」と、アイスコーヒーの入ったグラスを持ち上げたまま固まるのだった。

今、アイスコーヒーを飲んでいたら確実に咽ていただろう。そんなことを思っていると

「結構長く付き合ってたのよ。だって、私が１６歳の頃からだもの。絶対私はヤムチャと結婚するってみんな思ってたでしょうね。ま、私自身もそう思ってたんだけど。」

ブルマは懐かしそうに話しながら

「でも、アイツの浮気が酷かったの！あまりにも腹が立って別れたんだけどね。」

そう言って小さく笑うのだった。