カルテ65
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今日一日の仕事に対する集中力は凄いもので、さくさくと仕事をこなすトランクスの姿に秘書は目を丸くしていた。
今日、メディカがウチを出て行く―。
その現実を忘れたくて仕事に走った。
社内会議にお固い経済誌の取材、他社との商談。
そして、山の様に積まれた決済の書類に判を押し、現在進行中の企画書類に目を通す。
普段なら途中で逃げ出しているだろう仕事量を全てこなし、やっと最後の書類に目を通していた時には時刻は夜の8時を回っていた。
シャツの胸ポケットに差し込んでいた携帯電話が振動したのはその頃で、右手で書類に目を通しながら、左手で携帯電話を抜き取り、書類から液晶画面に視線を移すと、そこには登録されていない見知らぬ番号が表示されていた。
(・・・誰だ?)
振動を続ける登録されていない番号を映す液晶画面を左手に握り、訝しげに
「はい・・・。」
と、電話に出ると
『あ・・・もしもし。トランクスさんですか?』
高くも低くもなく、ただ聞き覚えのある耳馴染みのいい声にドキリとした。
「!・・・メディカさん・・・?!」
声を詰まらせると
『は、はい・・・。すみません、今、大丈夫ですか?』
窺うその声に
「えっ、ええ!大丈夫ですよ!!」
やたらと張った声で答えてしまい、自分が緊張しているのを感じながら、彼女からの次の言葉を待っていると
『あの、すみません。私、どうしても最後にお礼が言いたくて・・・。ブラちゃんから携帯の番号を教えてもらったんです・・・。』
「最後」その言葉が胸に刺さった。
今日、メディカがウチを出て行く―。
その現実を忘れたくて仕事に走った。
社内会議にお固い経済誌の取材、他社との商談。
そして、山の様に積まれた決済の書類に判を押し、現在進行中の企画書類に目を通す。
普段なら途中で逃げ出しているだろう仕事量を全てこなし、やっと最後の書類に目を通していた時には時刻は夜の8時を回っていた。
シャツの胸ポケットに差し込んでいた携帯電話が振動したのはその頃で、右手で書類に目を通しながら、左手で携帯電話を抜き取り、書類から液晶画面に視線を移すと、そこには登録されていない見知らぬ番号が表示されていた。
(・・・誰だ?)
振動を続ける登録されていない番号を映す液晶画面を左手に握り、訝しげに
「はい・・・。」
と、電話に出ると
『あ・・・もしもし。トランクスさんですか?』
高くも低くもなく、ただ聞き覚えのある耳馴染みのいい声にドキリとした。
「!・・・メディカさん・・・?!」
声を詰まらせると
『は、はい・・・。すみません、今、大丈夫ですか?』
窺うその声に
「えっ、ええ!大丈夫ですよ!!」
やたらと張った声で答えてしまい、自分が緊張しているのを感じながら、彼女からの次の言葉を待っていると
『あの、すみません。私、どうしても最後にお礼が言いたくて・・・。ブラちゃんから携帯の番号を教えてもらったんです・・・。』
「最後」その言葉が胸に刺さった。