「本当にお世話になりました。」

キャリーバッグを隣に置き、深く頭を下げるメディカに

「いいのよ！短い間だったけどメディカちゃんと過ごせて私もブラも楽しかったんだから。あ、きっとベジータとトランクスもね。」

そう言って付け加えられた男２人の姿はなく、メディカが果たしてそうだろうか？などと思いながら苦笑いを浮かべていると

「おはようー！！」

と、頭上から明るい声と共に悟天が降りてきた。

「おはよう、悟天くん！」
「おはよう、悟天さん。」

突然現れ、母娘に迎えられる悟天に

「悟天君、おはよう・・・。」

と、不思議そうな顔を向けると

「おはよう、メディカちゃん！今日、引っ越すって聞いて手伝いに来たんだ！」

ニカッとした笑顔を返され

「えっ・・・！？私一人で大丈夫よ、そんなに荷物もないし・・・！」

悟天の突然の申し出にメディカが慌てていると

「メディカちゃん、男手はあった方がいいと思うわよ。カプセルの荷物の中に家具だってあるでしょ？それに、新しく買い足す物があった時に悟天君なら重い物でも楽々運べるし、空だって飛べるから何かと使えて便利よ！」

にこりと微笑むブルマの後を受け取る様に

「そうそう！メディカちゃんのためなら何でもするから遠慮なく言ってよ！」

そう言って明るい笑顔を向ける悟天に戸惑いながらも、せっかく遠くパオズ山から来てくれたのだと思うと

「ありがとう、悟天君。それじゃあ、お願いしようかな。」

観念した様にメディカは小さく微笑むのだった。