家の外に出ると、ヤムチャの運転するエアカーからメディカが降りて来るのが見え、トランクスはますます訝しんだ。

「あれ？！お姉ちゃん？！」
「えっ、ちょっと！何でヤムチャと一緒なのよ？」

突然ソファから立ち上がり、玄関へと向かうトランクスを追って来たブルマとブラは驚いた声を上げている。

「よっ！エアカーで走ってたらメディカちゃんを見掛けたんでね、送って来たんだよ。」

「あら、そうだったの！」

と言うと

「メディカちゃん、おかえりなさい！」

ブルマはメディカへ満面の笑みを向けるのだった。

その顔に嫌な予感を感じながら

「た、ただいま帰りました・・・。」

メディカはたじろぎながら笑顔で答えると

「お姉ちゃん、早く中に入りましょう！ブラ、お姉ちゃんが帰って来るの待ってたんだから！！」

「そうよ、メディカちゃん！ブラから聞いたんだから！話し、聞かせてもらうわよー！！」

満面の笑みを浮かべる母娘に無理やり手を引っ張られ背中を押されながら

「あ、あの！ヤムチャさん、ありがとうございました・・・！！」

メディカは何とか後ろを振り返りそう言うと、そのまま家の中へと姿を消したのだった。

そんな彼女の姿を眺め、安堵していると

「メディカちゃん、もう少しで危なかったんだぞ。」

そう言ったヤムチャの声で、トランクスは驚いた顔を向けると

「男はお前だけじゃないんだ。あまり安心するなよ。」

そう続けられた言葉に、トランクスの胸に濃い不安が過ぎるのだった。