「ちょっとブラ！何時だと思ってるの？！いい加減もう寝なさい！！」

「だって、お姉ちゃんからコンパの話し聞きたいんだもん。」

「あのね、メディカちゃんがいつ帰って来るか分からないでしょ！また明日にしなさい！！」

すでに大人時間へと突入し、普段ならもう寝てる筈のブラはリビングでメディカの帰りを今か今かと待ち焦がれていた。

そんなブラ同様、トランクスもテレビを見ながらメディカの帰りをリビングで落ち着かずに待っていると

「だって、メディカちゃんが帰って来るとは限らないでしょ。」

と言うブルマの声で、ソファに座る２人はピクリと反応し

「え、どういうこと？」

ブラは不思議そうな顔をブルマへと向けた。

するとブルマはニコニコした顔で

「だって、お持ち帰りされちゃってるかもしれないじゃない？」

そのもの凄く楽しそうに言い放った母の言葉で、一瞬にしてトランクスの胸に重たい物が落ちてきた。

「あ、それもそうね！お姉ちゃんなら、その可能性十分にあるわよね！」

「でしょ？だから、ブラ。早く寝なさい！明日メディカちゃんが帰って来てから、ゆーっくり聞けばいいじゃない。」

「お持ち帰り」と言う言葉が頭の中で何度も繰り返され、どんよりとした不安に飲み込まれそうになりながら隣りで交わされる母娘の会話を聞いていると、こちらに向かって来る知った気を感じた。

（ヤムチャさん・・・？）

自分を呼んでいる様なヤムチャの気に、トランクスは訝しく思いながらソファから立ち上がると、リビングを出たのだった。