カプセルコーポへと着いたのは４時半になろうかという頃だった。

買った食材を抱えキッチンへと向かうトランクスは、隣でにこやかに「お料理するの久しぶりなので楽しみです。」と微笑むメディカに胸を熱くさせていた。

キッチンへ入るなり、買った食材を広いシンクの作業台に広げ、一般家庭では見かけることのない業務用の大きな冷蔵庫の中をチェックし始めたメディカが

「すぐ夕食の準備しますから。」

にこりと微笑むと

「あの・・・俺も手伝いますよ。」

と、思いもしない言葉を返され、目をパチリと見開いた。

「えっ。でも・・・。」

戸惑った様子のメディカに

「料理ってあまりしたことがなくて・・・。よかったら、教えてもらえませんか？」

トランクスは恥ずかしそうに頭を掻きながら言うと

「・・・分かりました！じゃあ、一緒に作りましょうか。お手伝いよろしくお願いします。」

そう言って微笑む顔にドキリとしながら

「こ、こちらこそ、よろしくお願いします・・・！」

と、頬を染め答えると

「じゃあ、私エプロン取って来ますね！少し待ってて下さい。」

軽やかにキッチンを出て行くメディカの後姿を、トランクスは顔を思いっきり緩め見送るのだった。




「お待たせしました！」

キッチンに入って来たメディカは手に赤いエプロンを抱えていた。

「じゃあ、早速作りましょうか！」

そう言って手にしていたエプロンを素早く身に付け微笑む姿にトランクスは頬を染め、胸はときめき始めるのだった。