こんな時間に自分に用がある人物など、母親のブルマ以外考えられず

「はい。」

と、素っ気ない返事をすると

「あの・・・メディカです。」

と、ドアの向こうからした声に、トランクスは固まってしまった。

が、すぐに

「えっ・・・？あ、は、はい！！」

オタオタと再度返事をし直すと慌ててベッドから起き上がり、ドアを開けた。

ドアを開けると、そこには白いＴシャツにベージュのカプリパンツというラフなファッションに身を包んだ、やや硬い表情のメディカが立っていた。

「メディカさん・・・！？どうしたんですか？！」

突然の意外過ぎる訪問者に驚いているトランクスに

「お帰りになったばかりなのに、すみません・・・。」

メディカは申し訳なさそうな顔で、スーツのままのトランクスを見つめた。

そんなメディカの視線にドギマギしながら

「い、いえ。あの・・・俺に何か・・・？」

トランクスは必死に心を落ち着かせながら問い掛けると、メディカは少し躊躇う様に視線を下げ

「あの・・・この間は恥ずかしいところをお見せしてしまって・・・。」

「え？・・・ああ・・・。」

トランクスの脳裏に、あの夜の泣き顔が思い出された。

「その・・・本当に、あの時はありがとうございました。」

「え・・・？」

「あの時、トランクスさんに言われた言葉に、私、すごく励まされたんです。あのまま独りで居たら、きっと立ち直れてなかったと思います・・・。」

メディカは弱い笑顔をトランクスへと向けた。