カルテ54
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自分の部屋とは明らかに違う香りにも少し慣れ、そわそわしつつもスーツの上着を脱いでから、トランクスは椅子に腰掛けた。
「すみません。遅くなってしまって・・・。」
「いえ。トランクスさんこそ、遅くまでお疲れ様です。」
「いや、メディカさんこそ・・・。当直明けで疲れてますよね・・・。」
「大丈夫ですよ。明日は休みですから。」
「そうなんですか!よかった・・・。」
安堵の声を漏らすトランクスに
「今日、肩はどうでしたか?湿布、貼ってなくても大丈夫でしたか?」
「ええ。もう大丈夫そうです。」
「よかった。じゃあ、もう湿布はなくても良さそうですね。」
そう自分で言ってからハッとした。
それはこの秘密の時間が終わってしまうことを意味しており、そしてこの時間を続ける口実を持ち合わせていないことを思うと、メディカの表情から一瞬笑みが消えた。
そしてトランクスも、正直に答えてしまった事をすぐに後悔し、何か口実はないかとのろのろとネクタイを解きながら、あての無い口実を探し始めるのだった。
しかし、お互いこの時間を続ける最もな口実を見つけられず、メディカは寂しい気持ちを抱えながら湿布の封を開けようとした時、微かにアルコールとフローラルな香りが鼻を掠め、動かしていた手を止めた。
明らかにトランクス、いや、男性がつけるには華やかで甘過ぎるその香りに、メディカの湿布を持つ指先に力が入る。
所謂、移り香というものだろう・・・。トランクスから香るその甘い香りに、メディカの表情は固まった。
「すみません。遅くなってしまって・・・。」
「いえ。トランクスさんこそ、遅くまでお疲れ様です。」
「いや、メディカさんこそ・・・。当直明けで疲れてますよね・・・。」
「大丈夫ですよ。明日は休みですから。」
「そうなんですか!よかった・・・。」
安堵の声を漏らすトランクスに
「今日、肩はどうでしたか?湿布、貼ってなくても大丈夫でしたか?」
「ええ。もう大丈夫そうです。」
「よかった。じゃあ、もう湿布はなくても良さそうですね。」
そう自分で言ってからハッとした。
それはこの秘密の時間が終わってしまうことを意味しており、そしてこの時間を続ける口実を持ち合わせていないことを思うと、メディカの表情から一瞬笑みが消えた。
そしてトランクスも、正直に答えてしまった事をすぐに後悔し、何か口実はないかとのろのろとネクタイを解きながら、あての無い口実を探し始めるのだった。
しかし、お互いこの時間を続ける最もな口実を見つけられず、メディカは寂しい気持ちを抱えながら湿布の封を開けようとした時、微かにアルコールとフローラルな香りが鼻を掠め、動かしていた手を止めた。
明らかにトランクス、いや、男性がつけるには華やかで甘過ぎるその香りに、メディカの湿布を持つ指先に力が入る。
所謂、移り香というものだろう・・・。トランクスから香るその甘い香りに、メディカの表情は固まった。