カルテ52
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ドラゴンボールが光だすと同時に空には黒い雲が立ち込め、夜空に光る星たちを隠していった。
いつか映画で観たCG映像の様な空の有様を、メディカが恐れと不安、そして好奇心に満ちた心で見つめていると、次には7つの球から眩い光が空に向かって一気に上って行き、そしてその光は巨大な龍へと姿を変えたのだった。
闇の中に浮かぶ様に現れた神龍は
「さあ、願いを言え。どんな願いでも3つ叶えてやろう・・・。」
そう低く荘厳な声を響かせると、メディカは声を出す事も身体を動かす事も出来ず、その圧倒的かつ神聖な存在をただ見上げるのだった。
龍という存在がこの世にあり、そしてその龍が今、目の前にあることに畏怖しつつもこうして間近で見る事が出来た事に感動と興奮を覚える。
その感情が体中を駆け巡り、震えそうになるのを、両手を握り締める事で何とか抑えていると
「早速じゃが、神龍。1つ目の願いを叶えてもらえるかの。」
自分と違い、ごく当たり前の様に目の前の龍に話しかける老人の声で、メディカは握り締めていた両手の力が少し緩んだ。
「さぁ、1つ目の願いは何だ・・・。」
上空で揺らめく神龍の声に
「まず、この庭を元に戻してくれんか。無粋な奴等のおかげで、めちゃくちゃになってしまったんでな。」
ゆったりとした口調で述べられた願いに
「容易いことだ・・・。」
そう言った神龍の赤い目が一瞬強い光を放ったかと思うと、ブウによって倒され穴を空けられた庭の木々や地面が、何事も無かったかの様に破壊される前の手入れされた庭へと戻ったのだった。
いつか映画で観たCG映像の様な空の有様を、メディカが恐れと不安、そして好奇心に満ちた心で見つめていると、次には7つの球から眩い光が空に向かって一気に上って行き、そしてその光は巨大な龍へと姿を変えたのだった。
闇の中に浮かぶ様に現れた神龍は
「さあ、願いを言え。どんな願いでも3つ叶えてやろう・・・。」
そう低く荘厳な声を響かせると、メディカは声を出す事も身体を動かす事も出来ず、その圧倒的かつ神聖な存在をただ見上げるのだった。
龍という存在がこの世にあり、そしてその龍が今、目の前にあることに畏怖しつつもこうして間近で見る事が出来た事に感動と興奮を覚える。
その感情が体中を駆け巡り、震えそうになるのを、両手を握り締める事で何とか抑えていると
「早速じゃが、神龍。1つ目の願いを叶えてもらえるかの。」
自分と違い、ごく当たり前の様に目の前の龍に話しかける老人の声で、メディカは握り締めていた両手の力が少し緩んだ。
「さぁ、1つ目の願いは何だ・・・。」
上空で揺らめく神龍の声に
「まず、この庭を元に戻してくれんか。無粋な奴等のおかげで、めちゃくちゃになってしまったんでな。」
ゆったりとした口調で述べられた願いに
「容易いことだ・・・。」
そう言った神龍の赤い目が一瞬強い光を放ったかと思うと、ブウによって倒され穴を空けられた庭の木々や地面が、何事も無かったかの様に破壊される前の手入れされた庭へと戻ったのだった。